|
ネット通販でのカード払いは怖いか
2005年8月16日
私は以前、インターネット通販にクレジットカード払いを使うのが嫌だった。いくら通信経路で暗号化されていたとしても、先方のサーバーに入った後は、どのような管理をされているか分からない、と思っていたからだ。
そういう心配があながち見当外れでもなかった証拠に、先日、ある大手オンラインショッピングモールの特定ショップから、クレジットカード番号を含む個人情報が流出する事件が起きた。私は問題のショップを利用してはいなかったが、同じことが、ほかの店でも起きる可能性があったことは否定できない。
あの事件が表面化した時、PC・ネット関係のライターである私の友人たちは「以前からネット通販での買い物は、代引き(代金引き換え受け取り)か、せいぜいコンビニ払いくらいしか使っていない」と口を揃えていた。私も「やっばりそうだよね」と話を合わせたかったのだが、実は最近私は、支払いの手軽さに負けて、ついついクレジットカード払いを使うようになってしまっているのだった。
正直に言えば、今でも私は不信感を払拭できたわけではなく、初めて買い物をするオンラインショップでクレジットカード番号を入力する時には、やはりいささか緊張する。だが最近は、いちいち心配してもきりがない、と思うことにした。性善説的な言い方になるが、個人情報保護法も施行され、ショップやオンラインモール全体としても、情報流出の防止にはそれなりに気を付けているだろう。
それに、ネット通販でなくとも、クレジットカードにはスキミング被害の可能性がついて回っている。だが、万一番号が流出し、不正にカードが利用されても、利用明細を確認して早期に届け出れば、盗難保険で補償され、利用者が責任を負うことはないはずだ。
世の中がどんどん便利になるのと引き換えに、犯罪被害の脅威も増す。大事なのはその脅威の存在を理解した上で、利便性やコストとのバランスポイントを自分で選ぶことだ。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
●小笠原陽介 一覧へ●
●ご意見・ご感想をお寄せ下さい●
|