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新聞はニュースサイトで代替出来るか
2005年2月4日
紙の新聞を取らなくなって半年以上になる。
数年前からだろうか、新聞販売店の人などから「インターネットでニュースを読むので、新聞は要らない」という人が増えている、という嘆きを聞くようになった。私自身はもちろんWebのニュースサイトも見るが、それでもずっと、紙の新聞を必ず朝夕刊セットで取り続けて来た。ニュースサイトでは新聞の機能を代替出来ないと思っていたからだ。
だが、その私自身、ニュースサイトで事足りてしまい、その日の新聞を開かずに終わる日が出て来始めた。そこで、本当に新聞は必要ないのだろうか?ということを検証する意味で、実験的に新聞を止めてみたのだ。
私が紙の新聞について最大のメリットだと思っているのは「面積があること」だ。何よりもまず、紙面でどれだけ大きく取り上げられているかで、重要なニュースであるかどうかが一目瞭然だ。ニュースサイトでは、ほとんどが内容の軽重に関わらず横並びの「記事一覧」に並んでしまい、いちいちクリックして内容を読まないと、重要な情報かどうかも判断できない。それに比べて、短時間で大づかみにニュースを把握したい場合には、記事の扱いの大小という、記者なり新聞社なりの判断を利用できるのはありがたいのだ。
さらに言えば、広い面積の中に記事が並べられているため、複数の記事を読むのに要する時間が短くて済む。たかだか十数行の記事は、目を滑らせれば何秒とかからない。これがニュースサイトでは、いちいちクリックして読み込みを待たなければならない。
実際に新聞を取らなくなってみると、それはそれで何とかなるものの、やはり紙の新聞ならではの利点が懐かしく思えることは多い。ニュースサイトの方が便利な点はいくらでもあるけれど、完全に紙の新聞に取って代われるものでもないように思う。やはり新聞も取りつつ、両方を上手に使い分けたいというのが、私の実験の結論になりそうだ。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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