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律儀なウイルスメール
2005年1月28日
ウイルスが送って来るメールは煩わしいものだ。こうしたウイルスメールは、ものによっては文面を表示させただけで、使っているメールソフトのセキュリティホールを衝いて来るので、基本的にはそのメール自体を開かない、Outlook Expressなどではプレビューもしない、というのが「正しい」対応だ。だが、私の場合、仕事柄ということもあって、一応、送り元のIPアドレスは確認してみることにしている。
一般にウイルスに感染したPCからは、しばらくの間、毎日何通かずつウイルス由来のメールが送られて来る。それでもしばらく放っておけば、PCの主もさすがに気付いて対応を取るのか、ウイルスメールは来なくなるものだ。ところが、私のところにはもう3か月ほど、ずっと同じところからウイルスが送られ続けている。それも、ほぼ必ず、平日の9:00から9:10までの間に、律儀に2通ずつ。
ああ、きっとどこかのサラリーマンで、会社の始業とともにPCの電源を入れているのだろうなあ、と推測されて、迷惑なはずのウイルスメールなのに、何だか微笑ましい気分になってしまうから不思議なものだ。
たまに9:00に来ないな、と思うと、10:00を少し回って来ることがある。どうやらフレックスで1時間ずらして出勤することもあるらしい。ごくまれに土曜に来ることもあり、今日は休日出勤か、ご苦労さま、という気分になったりもする。
そんなウイルスメールがある日、パッタリと来なくなったことに疑問を感じた主人公は、持ち前のインターネットの知識を駆使して、ついにその発信元の人にたどり着く。そこで主人公が出会った衝撃の事実とは?
…という、三文ドラマ風のありがちな設定を考えてみたりしたのだが、ウイルス対策をきちんとやっただけ、っていうのでは、オチにもならない。いや実際、もういい加減、きちんと対策して欲しい頃なのだが。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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