Slash Games
JapaneseEnglishKoreanShmplified ChineseTraditional Chinese
     
トップ
読み物
カレンダー
Other languages

■ FSXの風景には表情がある!

 今回、久しぶりにフライトシミュレータを体験して驚いたことは、風景の描写が格段に細かくなっていたことだ。地面には起伏があり、高い建物には航空障害灯が点灯し、高速道路のクルマたちは走っている。私は前作、前々作を経験していないので、それらに比べるとどれほどの進化なのかを判らない。しかし、もし私のように“地表は写真のテクスチャ貼り付け”という時代しか経験せず、フライシミュレータから遠ざかっている人がいるならば、この空に帰ってくる価値は充分ある。地元の空を飛べば実際とは違う部分も解り、リアリティのポイントは下げざるを得ないけれど、自然の風景はとても美しい。

グライダーの場合は曳航機との連係操作で飛び上がる
※クリックで拡大画面を表示

 シミュレーション性を重視して進化してきた「マイクロソフトフライトシミュレータ」は、風景の描写については無造作だという印象があった。地上など飛行機の視点から見れば面に過ぎないから、これは間違いとは言えない。風景に注力して描写にPCのパワーを割くよりも、飛行機の挙動やリアリティを完成させてほしい、これがフライトシミュレータファンの望みだったからだ。その望みは叶えられたけれど、その代償としてシミュレーション性重視な作りとなり、エントリユーザを逃していたことも事実だろう。風景というエンターテイメント要素は、飛行機を飛ばす楽しみのひとつだからだ。

 FSXはこの部分でかなり改良された。公式サイトで前作と画面を比較すると、前作もかなり高レベルだったようだ。しかし今回はそれを上回る。「雨期のアプローチ」ミッションでは機体が何度も雨雲を突き抜ける。晴れた空から雲に突入し、雲を出て晴れ、また雲に入り、やがて雲の下のどんよりとした世界になる。その先にぼんやりと霞む滑走路。なんと叙情的な風景だろうか。あるいはTUTORIAL7のグライダー。上昇気流を探すべく周囲を見渡せば、林の緑、湖のきらめきの美しいこと。ビル群、油田など、ランドマークを探しても楽しい。

羽田空港
※クリックで拡大画面を表示

 空港周辺以外には、地表にテクスチャ貼りという地面もたくさん残されている。しかし芸が細かいなと思う部分は、夜間、朝、夕方などの影響を反映させていることだ。テクスチャ貼りの街並みもちゃんと夜景になるし、3Dの建物には夕陽が当たる。フライトシミュレータは10作目にして、ようやく風景のシミュレーションにも着手したようだ。この部分、まだまだ進化の余地がある。もっとも、これ以上きれいになったら、操縦するより乗客となって楽しみたくなってしまうかもしれない。

 機体の描写もかなり細かい。ライセンスの問題もあり、旅客機に実在の機体はなく、ジャンボに至っては無地の白い機体まで登場する。しかし、色が付いていないだけにモデリングの観察がしやすい。コクピットだけではなく、機体のエクステリア部分もしっかり作り込まれている。航空機の機体は意外にも直線部分が少なく、曲線ばかり使われている。その曲面が違和感なくスラッと真っ直ぐ伸びて、きれいにまとまっている。その造形の美しさは、機体に朝日や夕陽が当たったときに際だつ。塗装もこだわっているようで、ベル206Bはマジョーラのように光線の当たり具合で色が変わる。操縦するだけではなく、空港の展望デッキに佇んでのんびり飛行機を眺めるモードがほしいとさえ思う。
ヘリポートへ着陸する。高層ビルの作り込みに注目
※クリックで拡大画面を表示

■ コアユーザにはさらに深い楽しみがある

 エントリユーザ向けの配慮が目立つFSXだが、もちろんフライトシミュレータを愛するヒコーキ野郎を見捨てたわけではない。インストール状態では簡単に飛ばせるようにオートラダーがONになっているが、これの解除を含めて操作ボタンなどはすべてカスタマイズ可能。エルロン、エレベータ、ラダーなどジョイスティックで操作する部分については、遊びや感度も変更できる。飛行機ではクイックに、ヘリコプターではすこしルーズに、あるいは実際の飛行機の操作感に合わせでチューニング可能だ。

 フリーフライトモードには世界の空港を網羅している。主要な国際空港だけではなく、国内線用、軍事基地、農業空港など、滑走路の付いている施設はほとんど網羅していると言えそうだ。収録空港数のすべてを数えることは難しかったが、日本の収録空港は130もある。日本に定期航空路のある空港は約90だが、それより収録空港はそれより約40も多い。かなり小さな空港まで網羅していることが解る。ちなみに関西国際空港は第2滑走路の埋め立て地まで描写されているものの、神戸空港はなく、北九州空港は移転前だった。やや以前の空港データが元になるようだ。

雲の間に見える関西空港。拡張工事が進捗している
※クリックで拡大画面を表示

 機体データはボディが24種類で、カラーリングバリエーションも含めると101種類になる。最小の機体はライトプレーン。次いでビーチクラフトやセスナ。水上機もある。旅客機は航空旅客機の草分けとも言えるダグラスDC-8、ローカル線の主役ボンバルディアCRJ700、ボーイング747ダッシュ400、エアバスA321などの大型機も網羅している。TUTORIALでも登場したグライダーやヘリコプターはフリーフライトでも使用可能だ。自力で滑走できないグライダーの場合は、曳航機を呼び出して上空まで引っ張ってもらうことになる。

 これまでのマイクロソフトフライトシミュレータでは各社からアドオンソフトが発売されており、新しい機体やより詳細な風景を追加できる。これはFSXでも例外ではなく、航空機選択画面の制作者リストからアドオン機体を選択できる。また、空港検索画面ではアドオンのシーナリーを選択するメニューが用意されている。

 マルチプレイヤーモードを使えばオンラインで仲間と遊べる。フライトシミュレータファンの中には、数人でアクロバットチームを編成し、演技を公開している人たちがいる。また、ボイスチャットを活用して航空管制官になりきる人もいるのだ。公式サイトのビデオを観ると、そんな楽しみ方の一例がうかがえる。そのほかに、仲間たちとインターネット上に架空の航空会社を作り、路線を決定して当番で運行したり、専用塗装の飛行機を作る人たちもいる。フライトシミュレータの世界は深く、シミュレーションと言うよりは飛行機好きのバーチャル空間になっているようだ。
グライダーは上昇気流の発見がポイント
※クリックで拡大画面を表示


次ページに続く



● 公式Webサイト
● イベント:FSXをメーヴェで体験できる「八谷和彦 - Open Sky 2.0 展」
● テイク オフ キャンペーン


BACK PAGE TOP NEXT
新着ニュース
記事一覧へ
リリースRSSによる配信についてバナー広告問い合わせ会社概要プライバシーポリシーリンクについて
RBB TODAY RESONSE e-nenpi.com cbook24.com DOKOYO MONO ONLINE
本サイトの内容は、著作権による保護を受けています。 Copyright (c) 1998-2006 IRI Commerce and Technology, Inc. All Rights Reserved.
IRI Commerce and Technology, Inc.