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■ 中村彰憲:コラム「今どきゲーム事情」。海外事情に詳しい
1.個人的に今年一番のゲーム関連ニュースは何ですか?
「
スクウェアエニックス、DS『ドラゴンクエストIX星空の守り人』発表
」
ゲームハードの動向を探るうえで常に重要な位置づけにあった「ファイナルファンタジー」(以下、「FF」)と「ドラゴンクエスト」(以下、「ドラクエ」)シリーズ。そんなシリーズのひとつである「ドラゴンクエストIX星空の守り人」(以下、「ドラクエ9」)がDS用として発売されることが決定したことはある意味象徴的です。先端的映像表現とインタラクティブ体験の融合を目指す『FF』シリーズと、出来る限り多くの人に感動をあたえられる、王道のエンタテインメントを目指すという『ドラクエ』シリーズ、というそれぞれのビジョンが、今回の決定でこれまで以上に鮮明になったという印象を受けました。
個人的に興味があるのは「ドラクエ9の先にあるもの」。ドラクエ9がWii用ソフトとの連動を念頭に開発されていることを、ひそかに期待しています! Wiiとの連動は、ドラクエの熱心なファンやコアゲーマーであれば、当然望むところですし、メーカーとしてもそのような企画が動けば、単に需要に応じていくこと以上に意義のあるプロジェクトになるからです。
これまで、携帯用ソフトとコンソール機用ソフトの連動というのは、「ポケットモンスター」シリーズで頻繁に用いられた手法ですが、ドラクエシリーズがもし連動企画を打ちたてるのであれば、RPG大作ならではの連動というものがいかに行われるかに、更に注目、というところでしょうか。
2.個人的にオンラインゲーム関連ニュースで最も悪いニュースだと感じたニュースは何ですか?
「中国関連全般の報道が少なかったこと」
中国オンラインゲーム産業は2006年も更なる発展をとげました。だだし、おもに聞こえてくるのは中国産ゲームに関する情報や「World of Warcraft」や「O2Jam」など米国ブリザード社や韓国勢に関する情報が中心で、日本メーカーによる中国展開の情報は少なかった。
ただ、このような傾向にも変化が出てきていて、コーエーの「大航海時代オンライン」の同時接続者数がオープンβで40万人を突破したことについては、随所で聞かれただけでなく、中国IT系のトップ雑誌である「大衆軟件」でも何回か特集でとりあげられました。今後、市場そのものの発展とともに日本企業の活躍がより大々的に報道されることに期待しています。
3.2007年に向けて注目しているゲームタイトルを3つあげてください
各新世代コンソール機によるオンラインサービスの全容
『メタルギアソリッド4』『Halo3』など次世代対応のシリーズ続編
『Lost Odyssey』『Heavenly Sword』など次世代対応の新規大型作品
タイトルという質問に対し、抽象的な回答ばかりで申し訳ないのですがこれが率直な気持ちです。2006年はソフトにしてもハードにしてもキーワードは任天堂、知育ソフト、アイデア重視、と言った感がありましたが、2007年はPS3の性能をフルに生かしたコンテンツが続々登場してくる年でもあります。特に『メタルギアソリッド4』のように、ハードを先導してきたキラーソフトの次世代進化系を手にすることができるというのは、誰もが望んでいることでしょう。一方で、2006年末に登場してユーザを驚かせた『ブルードラゴン』や『ロストプラネット』のように、PS3、Xbox360それぞれのハイスペックを最大限に発揮する新規タイトルが2007年にも予定されており、大いに期待できます。Xbox360でいえば『Lost Odyssey』、PS3でいえば『Heavenly Sword』といったところでしょうか。
しかし最も注目されるのは、ゲームタイトル以上に、各プラットホームのオンラインサービスです。
Wiiチャンネルの空いているスペースが2007年にどの程度埋まっていくのか、Xbox Liveは今後どのように進化していくのか? そして、PS3は....と考えると、「新世代機の真髄はネットワークにある」と言っても否定はできないでしょう。
4.Windows Vistaが発売されますが、Windows Vistaに期待することはありますか?
答えはYesであり、Noでもあります。
グラフィック重視のコアゲーマーにとって、Direct X10などが導入されることで追求できるリアル感は魅力的です。また、Xbox360とMSNゲームコミュニティが統合される、LiveAnywhere構想も魅力的でしょう。ただし、Direct X10の機能をフルに経験するには、Direct X10世代グラフィックボードと最低動作環境を満たしたPCでなければならず、そのような意味では単にVistaを導入する以上の投資が必要となります。従って日本において、これらの要素に魅力を感じるユーザーは一部の洋ゲーファン層とかなり限定的なユーザーに限られそうです。そもそも「Crysis」などのDirectX10対応ゲームが発売されるにはある程度時間がかかることが予想されるため、しばらく待ちの姿勢を保つのも問題ないかもしれません(Crysisは現在のところ2007年第3四半期リリース予定)。
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