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Slash Games編「直撃!ゲーム最前線」
さくらって、あのさくら?
D&Dオンラインでゲーム事業に参入、その狙いは―
さくらインターネット笹田氏インタビュー
聞き手:伊藤雅俊
2006年7月7日
Turbine社のMMORPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン:ストームリーチ」(DDO)のパブリッシャーがさくらインターネットになったことが発表されたのが今年3月。データセンタやレンタルサーバといった事業を展開していたさくらインターネットがオンラインゲームビジネスに参入したことは大きく注目された。
参入までの経緯やその背景を、さくらインターネット代表取締役社長である笹田亮氏に聞いた。
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なぜオンラインゲームなのか
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| さくらインターネット 笹田亮CEO |
― もともとデータセンタなどのインフラ事業を手がけてきた御社が、いきなりエンドユーザに対するサービス業であるオンラインゲーム事業に参入されたきっかけをお話しいただけますか?
笹田: そうですね、私どもはB2Bの「データセンタ」のほかに、B2Cの「レンタルサーバサービス」を10万人近いユーザに提供しています。カスタマサポートとサーバの運営が本業なんです。
オンラインゲームの提供というのは、基本的には何百人、何千人単位の人が同時にダウンロードする、あるいはゲームに何万人単位の人が同時に接続するというものですので、回線とネットワーク機材、サーバの運用になります。
私どもはデータセンタが本業ですので、実際、今までもいくつかのゲームに関して当社で運営やサーバ関係を受託したりしてきたのですが、今回アメリカのTurbine社が英語版を開発したゲームについて、日本での展開ではデータセンタと組むのが一番いいんじゃないかというお話をいただいたわけです。サーバや回線を運営している当社が直接オンラインゲームを提供するということは、ユーザに対しても損益分岐点を低く提供できますし、サーバの運用といった部分では普通のゲーム会社さんにはないノウハウもあります。
― なるほど。では、オンラインゲームの既存のMMORPGというジャンルを選択された理由は何でしょう? 最近だとカジュアルゲームも話題になってきていますが。
笹田: もともとお話をいただいたのがアメリカのゲーム会社さんということですね。アメリカにはあまりカジュアルゲームというジャンルがありませんから。(子会社である)イクスフェイズの沼田(恵太郎
代表取締役)はもともとセガにいて、アメリカやイギリスとの間でゲームの輸出入をやっていました。その頃のつながりから話が回って来たのが一番大きな理由ですね。
― まず具体的な話があったわけですね。
笹田: 私自身、DiabloやEverQuestをプレイしていましたし、社内にもそういう人間がたくさんいます。MMORPGの方が非常に馴染みがあり、知識も深いという意味では、今回当社がMMORPGを最初に選択したのは自然の流れだったのかなと思いますね。
― オンラインゲーム事業の御社内での重要度というのは、どれぐらいの比重とお考えでしょうか?
笹田: 全体の当社の売上から見ますと、今期の売上予測が48億円ぐらいですから、数字としては非常に低い割合ということになると思います。
ですが、データセンタ事業者というのはインフラを提供するのが普通なんですが、当社の場合は他のデータセンタ事業者さんと違って、レンタルサーバサービスとか専用サーバサービスという形で、当社1社で現状6,000台近いサーバを運用させていただいています。サーバ運営のノウハウ、会社運営のノウハウ、ネットワーク機材の運用のノウハウがひととおりあるわけです。
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| DDOの世界を収容する真新しいサーバ群 |
ただ、データセンタといっても一般の方からすると非常に遠い存在ですよね。一般ユーザの方で「データセンタを明日から使おうと思ってるんだ」なんて話はあまり聞かないじゃないですか。今までのサービスでも、レンタルサーバを使ってホームページを作るという方になると、やはりインターネットの中でも少しヘビーユーザの方ですよね。そうではなく、ネットワークゲームというサービスのレイヤを通すことで、いろんな方に当社のデータセンタの役割とか、そのサービスを知っていただきたいという狙いもあります。こういうゲームなどを通じて、データセンタをより身近に感じていただきたい。もっと身近なサービスを皆さんにご提案していきたいと思っています。
― なるほど。データセンタ事業をしている御社がゲームに携わられる背景の部分はわかりました。次に、具体的にDDOの話になるんですけれども、DDOの運営体制というのはどういう形になるんでしょうか。GMさんを社内で持つのか、アウトソースするのか。
笹田: そうですね、基本的にはサーバと回線の運用は当社の本業ですので、当社でやります。ゲームマスターについては、当社の子会社のイクスフェイズに運用委託するという形になります。
― グループ内でまかなわれるわけですか。
笹田: そうですね。
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初心者からヘビーユーザーまで
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― DDOですが、MMORPGをプレイしようと思う人の中でも、かなりユーザを選ぶタイトルのように感じるんですけども、これで行こうと決断されたのはどういう背景があったんでしょうか? もうちょっと間口の広そうなタイトルも選べたのではないかと思うのですが。
笹田: そうですね、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」といえばロールプレイングゲームの発祥と呼ばれるようなタイトルですし、そういう意味ではどうかなとは思いましたけども、実際ゲームを見てみますと、クエスト単位でゲームができて、1つのクエストが早いものだと10〜15分ぐらい、普通のものでも30分から1時間ぐらいで終わるんですよ。
今までのMMORPGだと、例えば経験値を稼ぐにしても、狩り場に行くのに30分かかって、そこから経験値を2〜3時間稼いで、しかもゲームを抜けるのも一緒の組んでいる人達の顔色見ながらになってしまうじゃないですか。
― ありますね。
笹田: DDOでは、ダンジョンやクエストに着手するのも本当にすぐ始められますし、しかも1つの単位が30分〜1時間ぐらい。それにMMOの中でもアクション性が高いので、遊んでいる間、退屈しません。
敵の攻撃を目で見て避けられるとか、敵の魔法も、打ってるの見てから避ければ当たらないとかですね。アクション性も高く、30分〜1時間というような短い単位から遊べて、という意味では、初めての方や時間がない方でも十分に遊んでいただけると思います。それでいてキャラクターメイキングひとつとってみても、最初に設定されたままでやっても十分できますし、カスタマイズしようと思えばかなり奥も深い。初心者の方からヘビーユーザの方まで幅広く遊べるゲームだと思います。
| DUNGEONS & DRAGONS ONLINE(tm): Stormreach(tm)
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