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 「運営としては、お客様第一のスタンスを」
 
― 無料化のスタート直後というのは、どういう感じでしたか?

加藤: 今回、クロノスで無料化を行う時に一番気を使ったのは、告知の時期ですね。お客様にしてみれば、プレチケットを無駄にしたくないでしょうからね。大きなトラブルもなく、売り上げ自体も特に落ち込むことはなく、非常に緩やかな移行だった印象が強いですね。

― 特に落ち込むことがなかったというのは、いいですね。

加藤: そうですね、アップデートの内容を事前にお客様に告知をしていたので、お客様はその新マップに向けてレベルを上げていらっしゃったようです。

― なるほど。

加藤: あとは、追加される新装備が気になる方のために、随時、お客様にテストサーバーでアップデート内容を体験していただけるようにしていたので、そういった部分からもお客様離れというのを防げたのかなと思っています。

― アイテム課金に切り替える時に、既存のプレイヤーが引退するという恐れがあった?

加藤: ええ。昨年12月の発表の際、会社内でもいろいろ論議が巻き起こりました。ただ運営としては、直前の告知はお客様にとってストレスだろうということで、お客様第一のスタンスを守りました。思った以上にお客様に残っていただけたということで、既存のプレイヤーの皆さんには本当に感謝しています。

― タイトルというよりインフラについてですが、アイテムを買うための課金システムで、韓国では電話番号認証などによる少額の決済がしやすいそうなのですが、一方、日本では一旦ポイントをまとめ買いしておいて、そこからちょっとずつ買うシステムが主流です。日本でも30円や50円の単位で気軽に決済できる仕掛けがあったらと思われたことはありますか?

加藤: そうですね。会社の見解としてはまた別になるかもしれませんが、お客様がストレスを感じないで気軽に買えるシステムは、あると非常にいいと思います。アイテムを買うまでに、例えばウェブでゲーム内通貨を買ってから、それからゲーム内でアイテムを買うという、そういった二重三重の手続が必要になるのは、非常にストレスですよね。

― ちょうど今年ワールドカップイヤーです。3年前のサービスインの前後に、サッカーに絡めたクロノスのイベント がありましたが、今回のワールドカップではいかがでしょう?。

加藤: やっていないんです。オープンに他国を絡めてのイベントというのは難しいですね。韓国側も今は開発に力を入れているタイミングで、大きなイベントをするのは非常にリスクが高く、今回は見送りたいという話でした。

― なるほど、それはちょっと残念ですね。

加藤: ただ、現在本番サーバーで発生している不具合の修正を終えたら 、要所要所で今までのようにいろんなイベントをしていきたいと思っています。

 「今、上位武器の「二次成長」が企画されています」
 


― 最後に、既存プレイヤーの方と新規の方に、それぞれコメントをいただけますか?

加藤: 今までクロノスを支えてくださった既存プレイヤーの皆さんには、非常に感謝しています。この感謝の気持ちをゲーム内の方でいろいろ皆さんにお返しできたらなと思っています。新しい武器や新マップなどが日常に気になるところだと思いますが、今、予定されているのは成長武器ですね。上位武器の「二次成長」が企画されています。それから、キャラクターのクラスチェンジというかクラスアップですね。韓国で企画中なのですが、仕様がまだはっきりと日本に知らされていないので、ローカライズする時に日本にもマッチした形で入れさせていきたいと思ってます。

 新規プレイヤーの皆さんは、クロノスって最初いろいろ分からないことも多いかもしれないですが、周りは非常に楽しい優しい方々が多いので、話し掛けて交流をしてみてください。運営に対しても、要望など気軽にメールや連絡帳を使ってお送りいただければ、できる限りのことはさせていただきます。「カノンの図書館」というエリアは、レベル10から挑戦できるので、ぜひ楽しんで欲しいと思います。

 クロノスのプレイヤーさんは、新規の方に優しい方が本当に多いんですよ。今までクロノスにはパーティーのレベル制限がなかったんですけれども、それが今回、韓国仕様によって、レベル差が20以上ある場合にパーティーを組むことができなくなったんです。このため、新規の方々とのコミュニケーションができないということでクレームを頂いてます。そういう、高レベルのプレイヤーさんの思いやりは、非常に伝わってきますね。

― レベル差が20ですか。

加藤: はい、私達もそのレベル制限が急に導入されたことが非常にショックで、これを緩和していく方策を模索中です。でも、(開発元である)リザード側からは「仕様です」といわれていて、どう覆すか、頭を悩ませています。現在は開発元から一時的に了解を得た、レベル差30制限となっています。

― 初めて来て戸惑ってる人を見ると、やっぱり、何とか助けてあげたい、フォローしたいっていう気分になりますからね。

加藤: 最初に自分が入った時のことを思い出すみたいで、非常に懐かしく感じるんでしょうね。

― 武器が壊れてしまってどうしたらいいんだろう、みたいな。

加藤: そういったことを、商店の前に行って教えてあげてる人も結構いましたね。この文化は大切にしていきたいと思います。レベル差については、リザードの思惑もあると思うので、うまくそこをねじ伏せていきたいですね。

― 実際、難しいですよね。経験値の分配や、行けるところ・行けないところ、というような話が出てきますから。コミュニケーション取るためだけにレベル制限なしがいいのか、一概に言えない部分もありそうですね。

加藤: ただ、そういった部分でも、上位レベルのキャラクターには経験値が入らなくてもいいからパーティーを組みたい、というニーズだと思うので、パーティーは組めてもレベル差30以上だったら高レベルキャラには経験値が入らないとか、いろんな考え方ができると思います。そういった案を何案か出して、そこから妥協を引き出せればと思っています。

― では、リザードとの折衝は続く、と。

加藤: これからも、毎日のように交渉を続けていくと思います。

― ありがとうございました。

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