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「もっとライブ感を重視した開発スタイルに挑戦していきたい」
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− そうなると、開発体制も変化しそうですね。
山口:そのとおりです。これまで日本のゲーム開発の文化は、月ごとの更新スケジュールを組んで、アップデートの納期に遅れないように、計画的に開発していくスタイルが一般的でした。うちもそういう感じでやってきたんです。それを、今はもう少しアドリブ感を加えて、臨機応変なスタイルで開発するようにしています。たとえば対象レベルの設定においても、ギリギリまで決定せずに、どのレベルのユーザー層がゲームに物足りなさを感じているか見計らって、最終的に決定する、などですね。
− それは興味深いですね。
山口:もっとも、こうした作り方をすると、なかなかクエストの仕様が細部まで決まらないので、リリースなどを出すタイミングが遅れてしまい、運営サイドには迷惑をかけてしまうんですけどね。でも、せっかくオンラインゲームなので、もっとライブ感を重視した開発スタイルに挑戦していきたいと思っています。我々はこれを「前向きな自転車操業」と呼んでいます(笑)
− 良い言葉ですね(笑)
山口:「自転車操業」から抜け出すために、事前にある程度の規模のアップデートを作成しておき、タイミングを見ながら順次実装するといったことも考えていたのですが、それだとゲーム内外のトレンドの変化に追いつかない。今いちばん望まれているアップデートから順に実装していきたい。そういうことができる体制を模索した結果、半年くらい前からこのスタイルになってきました。
− なんだか週刊誌の編集部みたいですね。
山口:そうですね。まったくそんなノリだと思います。だから「今夏に待望の大型アップデート実装!」なんて計画が、あるようでないんです。もちろん大まかな開発イメージはありますし、昔は事前に引いた計画にむりやりアップデートをあわせていました。それが今では、どのようにアップデートが転がっていくかは運営と密接に関連しています。いわば「開発」から「運営開発」への変化ですね。
− 「どのレベルのユーザーが物足りなさを感じているかを見計って、クエストの対象レベルなどを決めている」といったお話がありましたが、具体的にどのように「見計らって」いるのでしょうか?
山口:基本的には、さまざまな情報源から情報を吸い上げて、こちら側で推測しています。公式サイトを通してユーザーさんから来るご意見やご要望、ファンサイト、ブログ、掲示板の書き込みなどですね。それにGMからの意見を総合すると、だいたい浮かび上がってきます。特にユーザーの「停滞感」に注目しています。ふだんはアクティブに活動しているユーザーさんが、チャットしている時間が長かったり、あるキャラクターのレベルの伸び率が鈍化していたりしたら、ゲーム内でやることがなくなってきた兆候だとか。こうしたデータと経験則の組み合わせです。2年近く運営を続けていますので、徐々にですが、アップデートもうまくなってきていると思っています。
− なるほど。
山口:また無料化の実施であったり、プロモーション活動などで、新規ユーザーの増加率が一時的に上がる時があります。その場合は、そこから1〜2週間後に低レベル向けのイベントやクエストを追加できるように準備をしておくなど、マーケティング活動による伸びを見越した追加もあります。
− 無料化でビジネスモデルが大きく変わったことで、ゲームシステムや開発に何か混乱はありませんでしたか?
山口:事前にいろいろと準備をしたり、運営側と開発側で議論したのも事実です。また新規の販売アイテムのストックを準備しておく必要があったり。ただビジネス面を抜きにして、開発側からすれば、無料化に伴ってユーザーが増加するのは、純粋に嬉しいことなんです。ユーザーが増えるというのは、ある一定値以内であれば、アイテムの物流が活性化したり、パーティが組みやすくなるなど、メリットがとても大きいんです。もともと大量のユーザーを受け入れられるゲームデザインを行っていましたし、サーバなどの許容量も、過去の経験から十分にありました。
− 戦闘システムがエンカウント方式になっているのも、そうしたサーバ負荷分散のための一例ですか?
山口:その意味合いも昔はあったんですが、ストラガーデンの開発時には、もう薄れていました。ADSLの普及率も昔と大きく変わっていましたから。むしろ通常のMMORPGに見られる「クリックゲー」的な部分、クリックによるゲーム性が、うちのスタッフはあまり好きではなかったんです。戦闘中にも一緒にチャットしたいという願望があってエンカウント方式になりました。実際に「クロスゲート」の初期と今とでは、ハードも環境も良くなって、ゲーム内でできることも増えていますから、通信量がまったく違いますよ。
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「結婚式サービスは、現実の暦で大安の日に限定して、1日1組だけ」
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プレミアム会員専用のペット「ファミリア」
(c)2004-2006 FromNetworks,Inc. (c)2004-2006 DWANGO Co., Ltd. Published and Distributed in Japan by GAME GARDEN INC. |
森:次に「プレミアムサービス」の詳細についてご説明させてください。実は最初に「ストラガーデン」の基本プレイ無料化を決定した頃、他社さんでやられているようなアイテム販売だけで、本当に良いのかという意見が出たんです。実際にそのころは、それまで主流だった月額課金モデルから、アイテム課金へとトレンドが移ってきた頃でした。そのため、ただ単に無料化を行うだけでなく、何か新しいことにチャレンジしたかったのです。そこで月額課金とアイテム課金の中間に当たるような「プレミアムサービス」をご用意させていただきました。
− なるほど。
森:これまでストラガーデンの使用料金は月額1350円(継続の場合は1300円)でしたが、これと同額の代金をお支払いいただいて、プレミアム会員になっていただくと、まず代金分のストラポイント(=アイテム購入ポイント)が入手できます。さらに特典として、30日以内に追加のストラポイントを購入されると、購入ポイントが10%増量されます。これ以外にもプレミアム会員だけの特典として、「ファミリア」と呼ばれるペットをゲーム内で連れ歩けたり、プレミアム会員専用のアイテムが購入できるようになります。
また、ゲーム内での「結婚式イベント」のサポートが、プレミアム会員限定のサービスになりました。「ストラガーデン」のファンの皆様や、たくさんプレイしていただいている方々、また小額ではあっても定期的にアイテムを購入いただいている方々に向けて、お得感を感じていただけるようなサービスをめざしています。今後もさまざまな付加価値のついた特典サービスを企画しています。
− プレミアム会員の増加率はどうですか?
森:徐々に増えてきています。当初はプレミアム会員の特典内容がうまくユーザーに伝わらないなど、運営側の不備もあったのですが、ゲーム内でファミリアを連れて歩いているキャラクターの姿などを見かけて、掲示板などで質問されるなど、認知度が広まるにつれて会員数も増加してきました。
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GMが神父・シスターとなって式を執り行う「結婚式」
(c)2004-2006 FromNetworks,Inc. (c)2004-2006 DWANGO Co., Ltd. Published and Distributed in Japan by GAME GARDEN INC. |
長谷部:中でも人気なのが「結婚式サポート」です。これはゲーム内で結婚式イベントが楽しめるサービスです。基本プランには結婚式の式次第に加えて、引き出物のケーキが30個、新郎新婦のタキシードとウェディングドレス、マリッジリングなどのアイテムが含まれています。さらに、さまざまな演出が加わるオプションプランも用意しています。
会場については、各国の首都にある教会と、特設会場の2種類が用意されています。首都にある教会は、価格は安いのですが、遠方の国々からの来場者が参列しづらいデメリットがあります。逆に特設会場は、結婚式用に別途設けられた専用の会場で、各国の首都からNPC経由で簡単に飛ぶことができ、移動の手間がかかりません。
また、神父・シスターの指名制サービスがあります。神父とシスターは全部で8キャラクター用意されており、それぞれキャラクター設定がつけられていて、担当するゲームマスター(GM)が決まっています。そのためGMによって指名回数が異なり、人気のある神父の場合は抽選で決まることもあります。参列者の方が神父・シスターを見て、自分たちの時もこの方にお願いしたい、などと言われることもあるので、どうしても人気の差が出てきますね。