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■ ゲームプロファイル:現実と空想を統合する、数々の試み

  
『S.T.A.L.K.E.R.』
GSC Game World, c Transavision Ltd 2006. Exclusively published and distributed by THQ Inc.THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All rights reserved.All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.

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【『S.T.A.L.K.E.R.』概要】
  80年代人類未曾有の事故に見舞われたチェルノブイリ原子力発電所。その中核であらたな、謎の爆発が起き、その直後に、稲妻、天空の異光などの異常現象が続いた。

 この謎の現象を解明すべく調査を開始した科学者は忽然と姿を消し、その地域に充満している見えざる脅威を理解できるものは誰もいなくなった。政府は軍隊を率いて強制的にこの危険地帯、「ゾーン」を閉鎖し何らかの解決法を見出すまで一般市民に開放することを禁じた。

 ―時を経て、勇猛な民間人が「ゾーン」の実態を探るべく果敢に潜入する。多くの者はそのまま行方不明となったが、何人かは奇妙なアーティファクト(「ゾーン」から発せられる謎のエネルギーを吸収した物体)を携えて、帰還したのだ。この物体に目をつけた科学者や巨大企業は多額の報酬でこの物質を取引するようになる。

 程なくして、命を賭けて「ゾーン」に侵入し、アーティファクトを探し当てることで一攫千金を得ようとする命知らずの人達があらわれた。いつしかこのような荒くれ者はストーカー(Stalker)と呼ばれるようになる。

 プレイヤーはストーカーの1人となり、「ゾーン」の全貌を探っていくこととなるのだ。

中村:チェルノブイリ原子力発電所をゲーム設定として使うということで、どのようなチャレンジがありましたか?

オレッグ:私たちチームも、当初はこれ(チェルノブイリ原発事故)をゲーム設定とするべきか否かで迷いました。多くの人が、誰かの悲劇をゲーム設定の要とすることに抵抗を感じるのではと思ったのです。ですが、誰も傷つけることなく、この事故を正しくゲーム内に反映させることができると思って、はじめてゲーム開発を本格的に進めることができたのです。このゲームは世界に対して警告するタイプのゲームです。実際の事故に基づき、いまだその結果を引きずり続けている事実の“痕跡”を示す作品なのです。したがって、『S.T.A.L.K.E.R.』ではリアリティを徹底的に追求しました。ゾーンの描写もフォトリアリスティックであることを重視しました。これは非常に大変でした。整合性が少しでもとれないとプレイヤーに嘘がばれてしまいますから。ただ環境や構造物のモデリングは現存する”モデル“が存在していたので苦労はなかったです。チェルノブイリのポスト黙示録的な雰囲気を表現するために、特に注意しました。現場でのリサーチは「ゾーンを作り上げる」という作業を進めるうえで大変重要な役割を果たしました。ただゾーンを完璧に現実世界に一致させるつもりはありませんでした。誰もが認識している場所を中心に再現したのです。しかし、現在実際にチェルノブイリ付近で働いている人がゲームをプレイして、その雰囲気や見た目が現実のそれと比較して非常にリアルだと認めてくれています。

中村:ゲーム内で活用できる武器などについて紹介してください。

オレッグ:だいたい30種ぐらい用意してあります。モデルは実際の銃などから生成され、その多くはグレネードランチャーやスナイパースコープ、そしてサイレンサーなどが追加されています、これらも実在のものとまったく同じですね。物理法則に基づき、弾道なども科学的に正確にしました。弾丸の動きを測定するうえで質量、速度、破損される物質、そして耐環境性などをパラメータとしました。結果的にゲームプレイがリアルに臨場感溢れるものとなっています。 たとえば、Vintar BCを長距離から発砲した際、弾丸速度がじょじょに減速し、放物線を描いて着弾する様子が見られます。したがって、ターゲットに向けて発射する際、通常より高めに設定する必要が出てきます。これまで以上に現実に即した予測をする必要があるのです。手榴弾も同様です。物理法則に沿って動くとともに、爆発のインパクトは周囲に影響を及ぼします。弾丸の跳ね返りも当然あるので、自分の弾丸でダメージを受けるということもあります。Iron Sightのときのほうが腰撃ちと比べ発射ぶれが少ない、座位での射撃のほうが走行時射撃より有利などや、各銃とも複数の弾丸(スプリンター、硬芯徹甲弾など)の実装が可能で、それぞれ物理的機能に違いがあるなどかなりこだわっています。また武器を交換することを忘れるのは『S.T.A.L.K.E.R.』では禁物です。じょじょに武器の耐久度が下がっていくので。

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