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メールでは送れない大きなファイルもらくらく転送 |
2004年3月22日
インターネットがこれだけ普及すると、仕事でもプライベートでもファイルをやりとりする機会は多いものだ。特に、最近ではデジカメで撮った画像や動画など、サイズの大きなファイルを普通にやりとりする機会も増えてきている。このようなとき、みなさんはどのようにしてファイルを送っているのだろうか。まっさきに思いつくのは電子メールにファイルを添付する方法だろう。しかし、この方法が万能かというとそんなことはない。たとえば、サイズの大きなファイルを添付してメールを送りたくても、インターネットだと1通のメールの大きさの制限にひっかかったり、送信する相手のメールボックスの容量制限のために失敗してしまったりする。
それでは、サイズの大きなファイルを送るにはどうすればよいのだろうか? 急いでいないのならCD-Rなどの大容量バックアップメディアにでも保存して郵便か宅配便で出すという方法がある。しかし、この方法は時間も費用もかかるし面倒だ。ホームページを持っているのなら、自分のホームページ上に一時的にファイルを置いて相手にアクセスしてもらうこともできる。ところが、ホームページもメール同様に容量に制限がある場合が多い。もし、独自ドメインやサーバを運用しているならば、FTPサーバにアップロードして相手にFTPでアクセスしてもらうという手段もあるだろう。これなら容量制限というネックはない。しかし、相手のアカウントを作り、アクセスIDやパスワードを通知してそれを入力してもらうといったことが必要となり、相手も自分もわずらわしいことこのうえない。
このようなときに活躍するのが「インスタントメッセンジャー(「ページャー」ともいう。以下、メッセンジャーと表記)」だ。メッセンジャーは、もともとP2P(場合によっては3人以上)でチャットを行うための専用ソフトだが、その付加機能としてファイル送信機能がついている。
第1回「我が家にFLET'S.Netがやってきた!」では、「FLET'S.Net」に接続するための設定を中心に説明した。続く第2回では「FLET'S.Netメッセンジャー」のファイル転送機能を使ってサイズの大きなファイルの送受信をしてみよう。
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メーラー感覚で利用できるFLET'S.Netメッセンジャー
機能を絞り込むことで使い勝手をアップ |
IPv6サービス「FLET'S.Net」では、「FLET'S.Netメッセンジャー」と呼ばれる無料のソフトを利用できる。FLET'S.Netメッセンジャーは、メーラー感覚で利用できるインターフェースと、「メッセンジャー機能」「ピクチャー通信機能」「チャット機能」などといった必要最低限に絞り込んだ機能を搭載することで、初心者でも簡単に使いこなせるよう工夫されたメッセンジャーだ。また、メッセンジャー機能だけではなく、「FLET'S.Netディスク(FdNディスク)」と呼ばれる、標準で100Mバイトのディスクスペースを操作するブラウザ機能も実装されている。
もちろん、ファイル転送機能もある。FLET'S.Netメッセンジャーを利用したファイル転送は、PCごとに登録できる「FLET'S.Netネーム(以下、FdNネーム)」を使ってPC同士をダイレクトに接続するP2P通信だ。インターネットやサーバを経由せず、NTT東日本独自のネットワーク「フレッツ網」内でつながるから、サーバの容量制限を受けることもなく、スムーズにしかも高速に送信できる。また、一般のメッセンジャーは相手側PCも接続した状態でなければデータのやり取りが行えないが、FLET'S.Netメッセンジャーは、相手が不在でもFdNディスクにデータを保存しておくことができる。これは、かなり期待できそうだ。
■図1 FLET'S.Netメッセンジャーを利用したファイル転送の仕組み



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送信相手をすかさず登録
アドレス帳の整備が上達の第一歩 |
実際にFLET'S.Netメッセンジャーを使って大きなファイルを送る前に、まずはFLET'S.Netメッセンジャーをダウンロード、インストールしよう。FLET'S.Netメッセンジャーの最新バージョンは、FLET'S.Netご利用者専用サイト「flets.netサイト(http://flets.net/)」からダウンロードできる。インストールが完了したら、早速FLET'S.Netメッセンジャーを起動してみよう。起動すると、「初期化中です」という小さなメッセージウィンドウが表示される( )。
初めてFLET'S.Netメッセンジャーを起動したときにはまだ何も登録されていないので、まず[ユーザ名入力]画面が表示される( )。この画面で自分の使用するユーザ名や起動時の確認パスワードなどを登録する( )。ここで入力するパスワードは、FLET'S.Netメッセンジャーを起動するときの確認用パスワードだ。次に、[個人情報設定]画面で、自分のFdNネームとニックネームをアドレス帳に登録する( )。アドレス帳に登録する自分や相手のニックネームは、自由に決めることができる。
続いて、友人や知り合いをアドレス帳に登録しよう。登録するには、FLET'S.Netメッセンジャー画面上部の一番左にある[アドレス新規作成]ボタンをクリックする( )。すると、[新規作成]ウィンドウが表示されるので、[ふりがな]、[名前]、[FdNネーム]を入力する( )。他にもグループや写真、メモ、着信拒否、着信音など、さまざまな項目が設定できるが、とりあえず上記の3項目さえ入力しておけばよい。
アドレス帳にユーザが登録されると、 のようにニックネームとFdNネームが表示される。
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15Mバイトの大容量ファイルがわずか10秒!!
高速送信はFLET'S.Netメッセンジャーの特徴 |
それでは、実際にファイルを送ってみよう。画面 でファイルを送りたい相手を選択して[メッセンジャー]ボタンを押すと、電子メールソフトのメール作成画面と同じような画面が表示される。これが[メッセンジャー メッセージ作成]画面だ( )。操作方法は簡単。コメントを書いて、この画面に送りたいファイルをドラッグアンドドロップするだけだ。あとは右上にある大きな[→](矢印)ボタンをクリックすればよい。操作そのものは電子メールソフトとほとんど同じなので、電子メールを使っているユーザならば、初心者でも何なく使いこなせるだろう。
コメントとファイルを送信したときに送信相手がFLET'S.Netメッセンジャーを起動していれば、相手側PCではすぐに受信を開始する。数秒後には、送信完了を知らせるメッセージが表示され、相手側が受け取ったことを確認できる。また、もし相手がFLET'S.Netメッセンジャーを利用していなければ、留守メモを送信するかどうかを問い合わせる画面が表示される( )。ここで[はい]ボタンをクリックすると、ファイルは相手側の「FdNディスク」内にあるメッセージフォルダにコメントと共に格納される。留守メモの送信に成功した旨を知らせるメッセージが表示されれば、無事にアップロード完了だ( )。
試しに、双方ともBフレッツ同士の環境で約15Mバイトのファイルを送ってみたところ、送信完了までにかかった時間はわずか10秒程度だった。これもフレッツ網内で提供されるサービスゆえの高速性のおかげだ。

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FLET'S.Netメッセンジャーと他のメッセンジャー、どこが違う?
一口にメッセンジャーといってもいろいろなアプリケーションがある。そこで、FLET'S.Netメッセンジャーと他のメッセンジャーのどこがどう違うのか、ファイル送信機能にしぼって比較してみた。ここでは、メッセンジャーソフトとして代表的な「MSN(Windows)メッセンジャー」と「Yahoo!メッセンジャー」を取り上げる(表1)。
大きな違いは、何といっても相手がいなくても、メッセージやファイルが送れることだ。これは、FLET'S.Netメッセンジャーのファイル送信機能の大きな特徴だろう。他のメッセンジャーではそうはいかない。一般的に、相手が不在(相手のPCが起動していない)の場合、メッセージもファイルも送信できない。
その点、FLET'S.NetメッセンジャーはFLET'S.Netサービスで提供されるFdNディスクと連動しているので、相手がいてもいなくてもメッセージやファイルを送信することができる。もちろんFdNディスクにも容量制限はあるが、標準で100Mバイト、オプション契約により最大1Gバイトまで利用できるので普通に使うには十分だろう。
また、データのやり取りがフレッツ網内であることから、プロバイダの接続スピードを気にすることなく高速転送ができること、第三者に内容を見られる危険性が低いことも見逃せないポイントだ。
■表1 主要メッセンジャーの特徴
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メッセンジャーの種類
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FLET'S.Netメッセンジャー
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MSN(Windows)メッセンジャー
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Yahoo!メッセンジャー
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ファイルの種類
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制限なし
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制限なし
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制限なし
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添付できるファイルサイズの上限
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上限なし
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上限なし
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1Mバイト
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相手が不在の場合
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メッセージおよびファイルを相手のメッセージフォルダに保存
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送信不可
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メッセージのみ送信可(ファイルは送信不可)
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転送速度
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インターネットを介さないフレッツ網内通信なので高速
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インターネットの接続速度による
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インターネットの接続速度による
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送られたファイルをゲットする
エクスプローラ仕様のFdNディスクブラウザが大活躍 |
ファイル送信ができたら、今度は送られてきたファイルを受け取ってみよう。もしFLET'S.Netメッセンジャーを利用中にメッセージやファイルが送られてきたら、 のような画面が表示されるだろう。ここで[承諾]ボタンをクリックすると、[メッセンジャー メッセージ受信]画面が表示される( )。メッセージ受信画面で添付されているファイルを選べば、送られてきたファイルを受け取ることができる。ただし、ファイルを取得しないで[メッセンジャー
メッセージ受信]画面を閉じてしまうと、ファイルは手元に残らないので注意してほしい。ファイルを確実に受け取るには、必ず保存することだ。
また、もし留守中に誰かからメッセージやファイルが届いていないかを確認する時は、まず「flets.netサイト」で確認しよう( )。不在時にメッセージが届いている時は、アラームで「○○○.sb.flets.netのメッセージ FLET'S.Netディスクに○件届いています。」と表示される。その他にもFdNディスクブラウザからも不在メッセージを確認することができる( )。
FdNディスクブラウザは、エクスプローラに似た画面で、右側にFdNディスク上にあるファイルとディレクトリの一覧が、左側に自分のPCのファイルやディレクトリの一覧が表示されている。右側の一覧を見るとわかるように、FdNディスクには、「members」「message」「private」「public」という4つのフォルダが用意されている。この中のmessageフォルダに、留守の間に届いたメッセージやファイルが保存される。
つまり、非接続時にメッセージやファイルが送られてくると、自動的にディレクトリが作成され、その中に「message.txt」というメッセージファイルと添付ファイルが格納されるというわけだ。この画面でファイルを選択して[↓(ダウンロード)]ボタンを選べば、留守中に届いたメッセージとその添付ファイルは無事に入手できる( )。
メッセージや添付ファイルのダウンロードが終わったからといって、ここで気を抜いてはいけない。最後にFdNディスク上に残っているファイルを消しておこう。容量が大きい(100Mバイトあるいは1Gバイト)ので気にならないかもしれないが、電子メール同様、ディスク容量をオーバーすると留守中に来たメッセージやファイルは受け取れなくなってしまう。普段からこまめに消去するように習慣づけておきたいものだ。
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なりすましできないFLET'S.Net |
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「FLET'S.Net」では、自分のPCが他人のPCになりすますことができない。このなりすましをできないようにする機能はどのようにして実現されているのだうか?
これにはIPv6におけるアドレスのつけ方の仕組みが大きく関係している。そこで、まずはIPv6のアドレスについて説明しよう。簡単に説明すると、IPv6のアドレスは図1のような構造をしている。
■図1 サーバを運用しているときのネットワーク構成変更例
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図1のネットワークプレフィックスは、RA(ルータ広告)メッセージによって割り振られている。そして、FLET'S.Netサービスでは各フレッツ回線ごとにネットワークプレフィックスの値が決まっている。この値はFLET'S.Netの申し込み時に決定され、基本的にはFLET'S.Netサービスを同一契約回線で利用し続けている間、同じネットワークプレフィックスを使用するのである。
もう片方のインターフェース識別子は各PCのネットワークインターフェスごとに一定の規則にもとづいて自動的に生成される。そして、同じネットワークインタフェースならば常に同じインターフェース識別子が自動的に設定される。
非常におおざっぱではあるが、IPv6のアドレスは上記のようにネットワークプレフィックスをRAメッセージで取得するだけで、あとはすべて自動でアドレスが割り振られるPnPになっているのである。
IPv6のアドレスの仕組みがわかったところで、なぜなりすましができないのか考えてみよう。FLET'S.Netの申し込みでは、IPv6でつながった後にFLET'S.NetサイトにてFdNネームを申請した。
実はこのときに使用しているIPv6アドレス(FLET'S.NetサービスからRAメッセージによるネットワークプレフィックスと、申請時に使用しているネットワークインタフェースから生成されたインターフェース識別子から合わせる形で生成されたIPv6アドレス)とFdNネームは対応付けられて登録されている。
右に示した画面は、「flets.netサイト」で見ることができるステータス表示のページ( )だが、IPv6アドレスとFdNネームが対応付けられているのがよくわかるだろう。このため、FdNネームは原則としてFdNネームの申請時に使用していたPC(または、ネットワークインターフェース)上でしか使用できないようになっている。
試しに、まったく別のPCから登録済みのFdNネームを使おうとしてみたが、警告メッセージが表示されてFLET'S.Netメッセンジャーなどのツールが使えなかった。さらには、「flets.netサイト」でのメッセージの確認もできなくなってしまった。これは、異なるPC(またはネットワークインターフェース)では、IPv6アドレスのうちインターフェース識別子の部分が変わってくるため、FdNネームの申請時のIPv6アドレスと違ってしまうからだ。このことから、同一フレッツの契約回線内でのなりすましができないことがわかる。
それでは、まったく別のフレッツ契約回線で他人のPCで使用されているIPv6アドレスになりすますことができるだろうか。IPv6アドレスを構成するネットワークプレフィックスは、フレッツ契約回線ごとに異なる。そのため、IPv6アドレスもまったく異なることからこれも不可能だといえよう。実際、他人のPCで登録されたFdNネームを使おうとしてもFLET'S.Netメッセンジャーなどのツールも使えないし、FLET'S.Netサイトにログインすることもできない。
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