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12月☆日
<負け犬のクリスマスイブ> |
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朝、目が覚めて、さくさく仕事をしていたら、届いたメールで本日がクリスマスイブであることに気付く。当然、何ひとつ予定はない。
せめて今日は唐揚げでも作るかなぁ、いや、それはかえって虚しいか? どうなのよ、何が食べたいのよ自分、と自問自答していた午後3時。共に韓国へも行った負け犬友達Y1から「ちょっとー、何してんのー? 暇なら風呂でも行こうよ」と電話が。クリスマスイブに「暇か?」と女友達から問われ、速攻「暇です」と答えるのもいかがなものかと思わないでもないけれど、もうそんな見栄をはる気力すらないので「いいよー。行こう」と答える。……年をとると人間、素直になるもんです。
同じく素直に「暇です」と答えたY2と3人、どこへ行こうかとしばし悩む。
こうした場合、即座に思い浮かぶ「お風呂施設」といえば、今や夜間は「負け犬女子のオアシス」と呼ばれているラクーアか、お台場の大江戸温泉物語ということになるのだけれど、どちらもそれはそれで「クリスマスイベントとしてこんなところを選んだちょっとまったり派なオレたち」的な恋人たちが目につくのではないか、と、うがった気持ちになり、どうせならもう全然まったく恋人たちなどお目にかかれないような「風呂」へ行こうと、環八(というか笹目通り)に出来た極楽湯の和光店に決定。
夜8時半、Y1は自分の車で、Y2は光が丘駅からタクシーで、私も自宅からタクシーで現地に向かうことになったものの、迎車を頼んだタクシー会社が10分で行くと言いながら、30分経ってもやってこない。寒さに凍えながら再び電話すると、どうやら近所の違うマンションに行っていた様子。再び配車してもらい、到着したときにはまたしても約束の時間から20分も遅れていた。
食事処で早くもくつろいでいるY1&Y2に「ごめん!タクシーが……」と状況説明をしようとしたものの、即座に「あー、はいはい。もういいから」とあしらわれる。いつも遅刻しがちだから、今日は15分前には着くつもりでタクシー呼んだのに! でもまぁ、世の中というものは、そういうもんだ。
既にテーブルに並んでいる「豆腐サラダ」や「枝豆」などを見ながら「しめ鯖」と「ざる蕎麦」を注文。クリスマスディナー度ゼロのメニューを前に、親の介護問題と自分たちの健康状態と老後について語り合う。クリスマスイブに恋を語らうでもなく、「最近、手が痺れる」だの「寝ているだけで背中が痛い」的話をする日が来るとは、20代の頃には思ってもみなかった……。
食事を終えて、一服して、ようやく風呂にでも入るか、と思ったら既に時刻は夜の10時半。さすがにお風も空いていて、事前にニフティの温泉サイトでリサーチした口コミ情報ほど酷いこともなく、暢気にまったりサウナと露天風呂を堪能。「でも同じスーパー銭湯系ならお風呂の王様の志木店のほうが露天が広くていいかもねぇ」などと勝手きわまりないことを言い合う。
すっかりだらだらリラックスモードに突入した入浴後、その気になればY1の車で六本木やお台場に繰り出せないこともない3匹の負け犬が選択した「行き場」は、犬と猫の待つ我がだらマンだった。「いいのいいの!もうね、まったりしようよ!」と無理矢理気分を高めて、途中コンビニに3人でわいわい立ち寄り、飲み物を物色。「ケーキも買おうよケーキ!」と生クリームのホールケーキを買ったら、深夜にやってきた3匹の負け犬を不憫に思ったのか、店のおじさんが「じゃぁこれ、おまけしときますね!」とシャンメリーを2本くれた。
「……オレたち同情されてる? もしかして」とひそひそ囁き合いながら、車に戻ってゲラゲラ笑い、興味がないという2人にモーニング娘。とBerryz工房のDVDを夜明けまで見せつけ、午前5時、めったに使わない和室に布団を3つ並べて敷いて就寝。負け犬3匹の間に、我が家の愛犬・ダラ(なんちゃって柴犬・♀)も強引に入ってきたので一緒に並んで寝る。
……こんなクリスマスを心底「楽しい!」と思える自分は、やっぱりどこか大幅に間違っていると思う。
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