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第3回:ビバ!ひきこもり。だけど脱・ひきこもり計画。
2004年5月6日
楽しいGWを過ごされたであろう皆様、ごきげんよう。
堅気の仕事をしている「負け犬」友達がやれベトナムだ、タイだイタリアだ伊豆の温泉だと旅立って行くのをにこやかに見送った藤田香織です。ええもう、大人なので、いちいちそんなことで僻んだりしませんとも。毎年のことなので、お土産もいりませんよ。
みなさんはいかがお過ごしでしたか? え? バリでエステ三昧? きゃぁー素敵っ!
家族でハワイ? こんなピーク料金の時期に、よっ、お大臣!
夫の実家に帰省したから休めなかった? いやぁ夫がいるだけいいじゃないですか。
旅行になんて行けなかった? いやぁ家族でお弁当持って公園で充分充分。大型スーパーもあれはあれで妙に和みますしね。
家族も恋人もいなくて寂しかった? いやぁ連休はね、休むためにあるんです。家でゴロゴロ、24時間自分の時間なんて家族持ちからすれば垂涎ものですよ。
サービス業だから休めなかった? その分、これから振り替え休日があるじゃないですか! 空いてるときに安い値段で旅行できるなんて平日休みの特権ですよ!
いやぁみんな羨ましいなぁ。
……ぜひ、その幸せを噛み締めて、ひとつ寛大な心で今回も夫も子供もいない、GWもその後も休めもしない、休んだら食べていけないしがないフリーライターの日常をお読みください。くーっ!
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4月★日
<知られざる書評家の仕事> |
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ゆるやかに、そして確実にGWが迫ってくるというのに、やっぱりどこに行く予定もない。というか、どうスケジュールを眺めてみても、遠出できる隙間がない。
いくら連休明けの締め切りがあるといっても、GW中は出版社も印刷会社も休みなんだから1週間びっちり仕事があるわけでもないだろう、と思われるかもしれないけれど、実はこの時期、原稿書き以外のどかーんと大きな仕事があるのだ。
ザッツ新人賞の一次選考。
いわゆる下読みと呼ばれるもので、小説の新人賞に応募作を読んで選評を書く、というお仕事。興味のない人には意外に思われるかもしれないが、小説新人賞の応募数というのは実はかなりのもので、名のあるエンターテインメントの賞(たとえば江戸川乱歩賞とか日本ホラー小説大賞とか)でも数百、純文学系の賞(すばる文学賞とか文藝賞とか)だと千を超える応募作が寄せられる。それを編集部だけで読んでいたら1年かかっても受賞作なんて決められないので、フリーの編集者や書評家が依頼されて下読みする、というわけ。最終選考は応募要綱に「選考委員」として名前を挙げられている著名な作家が担当するのだけれど、それ以前のどこまでを外部に発注するかは賞によって様々。1次だけ外注してあとは編集部で選考する賞もあれば、最終候補決定まで外部スタッフと協力して進行する賞もある。
『文学賞メッタ斬り!』(PARCO出版)が話題の大森望氏なんて、年間10を超える下読みをされていたこともあるそうで、それに比べたら私なんて大した数ではないのだけれど、いわば応募する人の人生かかっているわけで、それを選別するのは当然、プレッシャーがかかって、原稿書き仕事とはまた違う緊張がある。
このGWの私の課題は1日平均3本の応募原稿読み。大変だけど、とんでもない傑作の最初の読者になれる可能性もあるので、個人的には下読みは結構好きなのだ。
でも休みは欲しいという我侭なオレ。だったら早めに仕事しておけ、ということですね。はい、すみません……。
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4月☆日
<食料補充!> |
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ぐーんと気分が低空飛行気味な今日この頃。
もう3日も家から一歩も外に出ていない。5日もお風呂に入っていないので、鏡に映る我が身はあまりにあんまりな姿である。女子力云々とか言う以前の問題だ。エレベーターや廊下で誰かに会ったらどうしよう、と思うと、マンションのエントランス近くにある郵便受けにさえ行けず、「とりあえず風呂に入らねば!」と思うものの、そのためにはまずお風呂を洗わなければならず「めんどくさー」と思っているうちにまた1日が経ち、ますます家から出られなくなるという恐怖の悪循環。
しかも今の世の中、食料だって買いに行かずとも宅配してくれるので、別に特別な気合など入れずともフツーにヒキコモリ生活が送れてしまうのだ。
こんな、だらしな生活の基礎を2つの生協に加入することで支えている。1つはコープ東京。もう1つは首都圏コープ事業連合、通称Pal*system。基本的にはコープ東京で飲み物や乾物を、パルの“きなり”コースで生鮮食料品を購入する感じ。自分が生協に入る前は、なんかこうそのシステム自体がちょっとねぇ、とか“共同出資”ってどうなのよ? といささか猜疑心があったのだけれど、実際加入してみたら面倒なことは何もなく、“ピンポーン”と週に1回玄関先まで注文品が届くのはもう単純に便利! のひとこと。しかも、手渡しで受け取ることすらできない「風呂入ってない日数6日目」みたいなときでも、保冷ケースに入れて置いていってくれるというシステム。すっかり人として堕落した私は、トイレットペーパーさえ生協で買う始末。
以前、話題になったときに試しに頼んでみたユニクロの生鮮食料品ショップSKIP(2004年4月で営業終了)もわりとよく利用する。生協のように配達日が決まっているわけではなく、午前11時までに注文すれば、翌日(地域によっては翌々日)配達してくれるのが素晴らしい。明日の野菜がない! 米がない! でも出かけたくない! というときでも安心。
そんな“素材”を料理する気にすらならない墜落寸前状態のときには、デリバリーといえば聞こえはいい出前を利用。ポスティングされているチラシを保管する能力のない(だいたいそのポストまで行けないわけだし)私が頼っているのは出前館と出前右衛門。
ま、どちらもいわゆるチェーン店しかフォローしてないのが物足りないけど、だらしな人間にそんな文句を言う資格はないってもんで。
で、なんだかんだ言いつつもまだまだ割高感はあるその宅配料金を稼ぐために、今日も働くわけですよ。この矛盾どうにかしろよ>オレ。
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