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4月■日
<温泉に行きたい> |
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すっかり宿検索が日課になっているこのごろ。もう東京だけでは満足できなくなってきて、関東の温泉宿にも「逃飛行」をはじめてしまった。「お気に入り」に「そのうち行きたい温泉宿」のフォルダーを作って、さんざん吟味したうえ、どんどん放り込んでいく。
ひとくちに温泉宿っていっても実にピンきりで、とくに伊豆や箱根はそりゃもう数え切れないぐらい宿なんかあるわけで、いきなり選ぼうったってなかなか難しい。
以前読んだ温泉本に、宿を決めかねているときは ●場所 ●施設 ●部屋 ●料理 ●風呂 ●値段 の6項目で、自分が譲れないと思うものを順番に考え、それを優先させるといい、と書いてあったのだけれど、私は断然 ●部屋と●料理 だ。とくに部屋は、はるばる出かけていって狭くて古い部屋になんか泊りたくないので、できるだけ広く、できるだけ新しく、そしてできれば露天風呂なんかついていると嬉しいと思う。一番どうでもいいのは施設で、別にバーとか甘味処とかプールなんかついてなくていい(というかむしろそんなのついてない小規模旅館が好き)。
今、こんな希望条件を入力して検索するサイトなんて山のようにあるけれど、これはちょっと面白いな、と思ったのが予約宿名人。ここは、宿側が一般的に示している料金を、客側が交渉して値引きする、というシステムなのだ。たとえば箱根の某温泉宿に泊りたいと思う。宿の提示料金は1泊2食で¥25000。それを「¥22000だったら泊るんだけど」と言ってみると、宿側が「いいですよ」とか「うーん、¥23000ならなんとか!」と答えてくれる、というわけ。
その旅館に泊ってみたいと思ったものの、ちょっと予算はオーバー。だけど直接「まけてよ」なんて言えない関東人にとっては嬉しい仕組みだし、宿側にしたって、混んでるときは¥25000ほしいけど、部屋空けておくなら¥20000でも誰かに泊ってほしい! と思うこともあるわけで、これはなかなか楽しそう。条件で検索することも可能だし、旅館名を直検ももちろんOK。
で、その旅館の評判なんかが知りたいときには旅館グランプリの宿コメントや口コミ掲示板をチェック。いやぁいまどきって、こういうふうにネットで情報が瞬時に出てしまうから、宿側もうかつなことはできないよな、とつくづく。でもこうした口コミ情報って、やっぱり読んでいて面白い。自分が行ったことのある宿の話なんか出てくると、おおっ! と身を乗り出しちゃうし。ほんともの凄い逃避ですわー。
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4月▲日
<風邪悪化> |
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もう1週間もひきっぱなしの風邪が一向に治らない。鼻がつまって咳が出るので夜熟睡できないし、日中も頭がぼーっとしてしまって仕事が進まない。困ったもんだ。
外出する気力もないので、ここ数日の仕事に必要な本をすべてbk1とアマゾンで買い揃える。
基本的には本は書店で買いたいのだけれど、どうにも出かけられないときや、大量の本を買うとき、小さな書店ではなかなか見つからない専門書や少し古めの本を買うときにWeb書店はとても便利だと思う。あと、書店ではどうしても自分の行くコーナーが限られてしまうのだけどWebだとリアルではまず足を運ばないジャンルで今何が売れているのか、といったこともわかって興味深い。「週刊 わたしのおにいちゃん 特別増刊号¥980」の予約受け付け開始! なんて文字を見ると、妙に新鮮。だってそもそも「週刊 わたしのおにいちゃん」って本自体、見たことあります? 私はないんだけど。いやぁほんと、本の世界は奥深いなとつくづく……。
テキスト:藤田香織
イラスト:アニー・ヨシムラ
著者紹介
藤田香織(ふじた かをり)
1968年三重県生まれ。書評家・ライター。
体脂肪率というものの存在を知ってから、一度も30%以下になったことがない半ひきこもり。好きなことは寝ること食べることだらだらすること。嫌いなことは歩くこと走ること動くこと。
2004年春現在「本の雑誌」(本の雑誌社)、「FRaU」(講談社)、「Hanako」(マガジンハウス)、「東京ウォーカー」(角川書店)、「週刊女性」(主婦と生活社)、「ネムキ」(朝日ソノラマ)などでレギュラー書評・エッセイを執筆中。
幻冬舎Webマガジンの「だらしな日記(ときどき)は、毎月1日&15日更新。著書に「だらしな日記」、「やっぱりだらしな日記+だらしなマンション購入記」(共に幻冬舎)などがある。ホームページ「だらしな村」の日誌は1日おきに更新中。
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