|
◆恋愛漫画
30歳を過ぎても少年のようなクォン・サンウのおかっぱ頭が見られるだけで嬉しくなってしまった映画。軽快で笑える場面が多い前半とは違って、後半はラブコメとは思えない気が重くなる反転もあり、ハッピーエンドへ向かって二転三転する。やることなすこと憎たらしい限りだけど、実は根がやさしく純粋で繊細なキャラクターを演じさせたら右に出るものはいないと言われるクォン・サンウだけに、映画の中ではずっとキラキラ輝いていた。アクションシーンも90%代役なしで挑んだというだけあり、リアルだった。クォン・サンウが演じるジファンとお父さんとの関係も微笑ましくて、ラブコメというよりヒューマンドラマかも。
◆美しい野獣
韓流スターとして美少年役やラブコメばかり選ぶのかと思ったら、徹底した役者魂で現れたクォン・サンウの変身に驚いてしまった。物語としてはまずまず、彼の変身についていけなかったのかシビアすぎる展開のせいか、観客も評論家もあまりいい点数をつけなかったけど、「クォン・サンウは幅広い演技ができる」ということを証明した映画にはなった。面白い映画、とは言い切れないけど、時間がもったいないな映画ではない。
◆ひとまず走れ
25歳で余裕の高校生役。全然違和感ないところがすごい。TVで何度も放映されたが毎回楽しく観ている。美術教育学科出身で母の望むとおり教師を目指していたクォン・サンウは人気絶頂の2003年、4週間兄が教鞭を取っている地元デジョン(大田)の中学で教育実習もした。そんな彼のはまり役は、リアルのクォン・サンウとは正反対の反抗的な高校生。「ひとまず走れ」もそうだし「マルチュク青春通り」もそうだし。モムチャンだからとアクションシーンも毎回登場するので、物静かな彼の性格からして大変じゃない? と思ってしまうが、どんな役柄もクォン・サンウだけの魅力がにじみ出ているところはさすが! この頃と今を比べると顔があまり変わらない気がするんだけど、もしかして歳をとらない魔法にでもかかったの?
◆ただいま恋愛中
筆者の大好きなドラマの上位にランキングしている作品で、韓国ドラマでほぼ初めて、かわいい弟のようで案外たくましい年下彼氏像を演じ、全国のお姉さま達を熱狂させた。また、個人的に大好きなチェリムとソ・ジソプも出演しているところもお勧めの理由。クォン・サンウが主人公ではないのだが、全体的にかわいい雰囲気のドラマなのでお勧めしたい。
クォン・サンウは今年「悲しき恋歌」から2年ぶりにSBSのドラマに出演する予定だそう。去年からピが主演するという噂のあったドラマで、キャスティング候補になった女優達はキャラクターが強すぎるとみんな断ったという作品で、今クォン・サンウに合わせて企画を全部ひっくり返して調整しているらしい。2005年以降ドラマも映画も努力した割りには興行成績がぱっとしなかったが、「占いに行ったら今年からは開運するそう」と自ら話しているだけに、これからはいいことばかり続きますように。がんばれクォン・サンウ!
(趙章恩)
■著者紹介
趙章恩(チョウ・チャンウン):韓日ITジャーナリスト
3歳から高校卒業まで韓日を行き来する生活で、中学生の頃から通訳として活躍。韓国大手商社の日本担当を経て現在ITジャーナリストであると同時に、世界中から殺到するIT視察団を切り盛りするコーディネーターとしても多忙な毎日を送っているが、寝る時間を削っても毎日最低2時間はドラマを見てしまう「ドラマ廃人」。ITよりドラマや芸能界事情のほうが詳しいのではと疑われている。日経新聞「ネット時評」、BCN、夕刊フジなどに連載。著書に「韓国インターネットの技を盗め!」(アスキー刊)、「日本インターネットの収益モデルを脱がせ!」(ドナン出版)など。
●趙 章恩 一覧へ●
●ご意見・ご感想をお寄せ下さい●
|