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●今もっとも人気の週末ドラマ「ジンチャジンチャ・ジョアへ」
ちょっと前置きが長くなってしまったが、三陟のある江原道(日本で言う県)には独特な方言があることでも有名だけど、最近ドラマの主人公が江原道出身という設定が本当に多い。今もっとも人気の週末ドラマ「ジンチャジンチャ・ジョアへ」はアイドルグループSESのメンバーだったユジンが主人公のラブコメディ。ここでユジンは腰を抜かしそうな、何を言っているんだかさっぱりわからない三陟の方言を、とても自然に話している。
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主人公はこの3人。ボンスンは結婚して娘もいるジュンウォンに思いを寄せるが… (c)iMBC |
これが現代版チャングムと騒がれたり、撮影開始直前ユジンがスキー場で腕を骨折し放映が延期されたりと、色々とあったあのドラマで、大統領官邸「青瓦台」の料理人を目指す地方出身のボンスン(ユジン)と、大統領家族のボディーガードでナルシストのボンギ(イ・ミンギ)、大統領の息子で、アルツハイマーで死にそうな奥さんと5歳の娘をもつ大学病院の医者ジュンウォン(リュジン)、この3人の主人公を中心に、大統領官邸のあちこちで目立たず働いている料理人や大工、カメラマンなどが入り乱れ、今の韓国人の悩み事や生活を紹介している。
いつものパターンだが、ボンスンは偶然の出会いからボンギ家族の配慮でソウルに上京、ファッションセンス抜群でわがままなソウルっ子のボンギとボンスンは犬猿の仲、ボンスンは「青瓦台」の調理補助からめきめきと実力を発揮し料理人へ成長、ジュンウォンに片思いしながらボンギと恋に落ちる。でもボンスンは実は大統領の娘だった……、というところまでストーリーが続いている。
●今度は大統領の息子と娘!?
第1話からざっとストーリーをまとめると、ジュンウォンが山村で道に迷うところから始まる。大統領の息子であることを誰にも知らせていない彼は、いつも自由に一人で動いている。警護部長の支持で救助に向かったボンギは、山村でとんでもない無鉄砲で世話好きボンスンに出会う。祖母と二人で住んでいたボンスンは、祖母が亡くなり父の写真と100年産蔓人参(ツルニンジン、貴重な健康食品)をふろしきに包みソウルへ上京する。
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モンペにおばあちゃんセーターで登場したボンスンもソウルに上京してからはドンドンきれいになっていく。犬猿の仲だったボンスンとボンギの関係もどうなることやら〜 (c)iMBC |
ボンスンはジュンウォンを頼りにするが、ジュンウォンは医者であるため忙しくなかなかかまってやれない。ボンギの家でちょっとだけ世話になるつもりだったボンスンは、数百万ウォンはする100年産蔓人参をボンギ家族が全部平らげてしまったことから、ボンギの家で同居することに。ある日テレビを見ていたボンスンは、自分の父と教えられた写真の男性とそっくりな男性がテレビに出ているのを見つけ驚く。その人は大統領だという。写真を持って大統領官邸に行くが、当然相手にされない。その時、偶然写真を見たボンギの父(大統領官邸の大工さん)の支援で、ボンスンは大統領官邸の厨房に就職することに。それから本格的に大統領官邸の生活が始まる。
●魅力は笑いとリアリティ
「ジンチャジンチャ・ジョアへ」の魅力は、とにかく笑える場面が多いということのほかに、機密事項だった青瓦台(大統領官邸)の生活がドラマの素材になったこと。ドラマ「宮」や「チャングム」が伝統的な宮殿生活の裏側を見せてくれたなら、こちらはいわば総理官邸または皇居の裏側では何が起こっているのかをレポートしているようなものなので、リアルティがあって興味を惹く。39歳で独身、とにかく結婚を焦るオンジュを始めとするクールな厨房のメンバーと、大統領警護チームの顔ぶれもユニーク。特に同じ江原道出身で警護チームのムンシクが、ボンギとボンスン会話の方言を標準語に通訳している場面なんてお腹が引きつるほど。これ、翻訳だと上手く伝わらないかもしれないけど、ぜひご期待ください。
視聴!<ジンチャジンチャ・ジョアへ>
(趙章恩)
■著者紹介
趙章恩(チョウ・チャンウン):韓日ITジャーナリスト
3歳から高校卒業まで韓日を行き来する生活で、中学生の頃から通訳として活躍。韓国大手商社の日本担当を経て現在ITジャーナリストであると同時に、世界中から殺到するIT視察団を切り盛りするコーディネーターとしても多忙な毎日を送っているが、寝る時間を削っても毎日最低2時間はドラマを見てしまう「ドラマ廃人」。ITよりドラマや芸能界事情のほうが詳しいのではと疑われている。日経新聞「ネット時評」、BCN、夕刊フジなどに連載。著書に「韓国インターネットの技を盗め!」(アスキー刊)、「日本インターネットの収益モデルを脱がせ!」(ドナン出版)など。
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