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●皇太子役ジュ・ジフンはポスト“ヨン様”!?
皇太子役のジュ・ジフンはこれが初めてのドラマ主演だけど、放映から1か月もしない内に今をトキメク大物新人としてCMでも引っ張りだこ。監督が一目見て惚れ込んだというだけに、冷たいようで奥深いところでは絶えず気を配る繊細な性格を上手く表現していて、しかもそこにいるだけで絵になるかっこよさです。ヨン様の雰囲気にはまだ追いつかないけど、十分可能性ありじゃないかな?
ドラマでは、幻の伝統スポーツも数々紹介されている。宮内の所々にお皿のようなものを置き、中に球をスティックで打って入れる元祖ゴルフのようなものや、馬に乗って球を打ち合うポロのような競技が数百年も前に韓国に存在していたことがわかりびっくり。裏歴史豆情報も仕入れることができて面白い。
●主人公の感情や今後の成り行きを暗示するテディーベア
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毎回あちこちの場面で登場するテディーベアたち (c)iMBC |
『宮』には毎回エンディングに主人公の感情や今後の成り行きを暗示させるようなポーズをしたテディーベアが登場する。元彼女ヒョリンと妃チェギョンの間で皇太子の心がゆれているときは目隠ししたテディーベアが登場したり、皇太子シンと従兄弟であるユルの今後の関係を表すように伝統衣装を着た2匹のテディーベアのうち片方が殴られ転んでいたりと、かなり手が込んでいる。これは済州道にあるテディーベアミュージアムの協力によるもので、ファンタジーっぽい雰囲気を演出するための小道具として使われている。そういえば皇太子シンはいつも白いテディーベアを抱いている。
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伝統衣装をアレンジした衣装はチェギョンのものだけで2億ウォンの制作費がかかっている
(c)iMBC |
見どころはまだまだ続く。チェギョンが着ている伝統衣装である韓服とドレスをミックスしたかわいい衣装や、宮殿あちこちのゴージャスなオリエンタル風のインテリアも目を楽しませてくれる。雑誌にも『宮』のインテリアが何度か紹介されていて、おしゃれ主婦の間ではここに出てくる古家具や原色で華麗な刺繍が施された屏風をインテリアのポイントに取り入れるのが流行っていて、壁紙もシンプルな白をベースにソファーの後ろの壁だけド派手な黄色に花柄、または水彩画で大きな1輪の花が描いてあるものをポイントにする家も増えている。
『宮』は時代劇ではないということで故宮での撮影を断られ、15億ウォンの予算をかけて工場地に立派なセットを作り、ソウル中心にある景福宮のずっと後ろまで宮殿が続く背景はコンピューターグラフィックで処理したそうだ。セットの中には1千万ウォンを超えるアンティークソファー、カップ一つが数百万ウォンというティーセットなどもあり、おちおち動き回れないとか。野外撮影は観光コースとして人気のソウル市内の雲ヒョン宮(ウンヒョングン)、慶熙宮(キョンヒグン)で行われている。
韓国ドラマも成長を続けていて、人気俳優を主演に起用し、スターの人気に便乗するメロドラマはもう人気がなく、主演はみんな新人、時代劇でもトレンディードラマでも制作費をうんとかけてじっくり事前制作して(でもまだ韓国のほとんどのドラマはその日の午後撮影した場面が夜10時に放映されるというすごいスケジュールで制作されている)、ありきたりのストーリーではなく好き嫌いが分かれる個性的な物語が視聴率を稼いでいる。
●美少年イ・ジュンギが人気〜映画「王の男」が大ブレイク中
映画の世界でも同じく新人を起用した同性愛っぽいストーリーの時代劇が今物凄くブレイクしている。「王の男」という映画で観客1,000万人突破を目前に控えている。韓国の王様の中で、唯一母を死刑にさせた政治家たちへの復習から暴君となり悪名高かった燕山君(ヨンサングン)と、彼のお気に入りとなり宮廷芸人となった男たちの話で、とても哲学的なセリフが多く、最初はヒットしにくいと言われていた。ところが、この映画で王様の寵愛を受ける女形コンギルを演じた美少年イ・ジュンギが一気にスターの仲間入り。この子を観るために何度も映画館に足を運ぶファンが多いらしく、韓国映画記録を塗り替えるのではと期待されている。
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| 「王の男」映画ポスター。一番手前がイ・ジュンギ |
今とにかく話題の中心はイ・ジュンギだ |
今の時期は特に大作とよべるドラマはないが、3月には海外ロケ中心の、「パリの恋人」「プラハの恋人」に続く「サンフランシスコ」が始まるということで女性ファンをときめかせている。ヨン様はこの頃、主演ドラマ「太王四神紀」の撮影に向けて剣術や乗馬などの基礎練習に励んでいるそう。次回はそのニュースも含めて、主演のエリック(神話)が撮影中深刻な交通事故に遭い、ドラマが途中で放映中断という放送史上初めての事態となってしまった「オオカミ」のことも報告します。お楽しみに!
(趙章恩)
■著者紹介
趙章恩(チョウ・チャンウン):韓日ITジャーナリスト
3歳から高校卒業まで韓日を行き来する生活で、中学生の頃から通訳として活躍。韓国大手商社の日本担当を経て現在ITジャーナリストであると同時に、世界中から殺到するIT視察団を切り盛りするコーディネーターとしても多忙な毎日を送っているが、寝る時間を削っても毎日最低2時間はドラマを見てしまう「ドラマ廃人」。ITよりドラマや芸能界事情のほうが詳しいのではと疑われている。日経新聞「ネット時評」、BCN、夕刊フジなどに連載。著書に「韓国インターネットの技を盗め!」(アスキー刊)、「日本インターネットの収益モデルを脱がせ!」(ドナン出版)など。
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