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●「復活パニック」なんていう熱血マニア集団も登場
『復活』は本当に残念なことに、以前紹介した『私の名前はキムサムスン』と時間帯がダブってしまい視聴率はイマイチだったが、VOD再放送収入は記録的。「復活パニック」という熱血マニア集団を抱えたことで、有名になった。また2〜3話分飛ばしてしまってもストーリが大体わかってしまう他のドラマとは違い、1話でも観ないと「ちょっと、何の事よ!!!」と怒りたくなるような手が込んだストーリというのも、TVよりはVODでじっくり観たいドラマにさせたのかも知れない。
視聴者掲示板には毎日「復活のストーリ教えて下さい」、「あの場面でどうしてそうなるの?」、「ハウンとウンハの恋はハッピーエンドですよね」と質問と答えが並び、100万件を超える書き込みを持つドラマとしても有名になっちゃった。
●三角関係に出生の秘密、そして家族の絆と負担なく観られる展開!?
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三角関係になるしかないガンジュ、シンヒョク、ウンハ。ウンハは『オールイン』と『チャングムの誓い』にも出演したハン・ジミン。お肌もつるつるでとてもきれい! (※ 画像はすべてクリックで拡大) (c)KBS |
ストーリは「この世には完璧な善人もいなければ完璧な悪人もいないというミステリー復讐劇」とTV局のサイトには紹介されているが、サスペンス劇場ということではなく、いつもの三角関係に出生の秘密に家族の絆とかが中心となるので、観るに負担はない。
主人公は双子のハウンとシンヒョク(オム・テウンの一人二役)。汚職事件を捜査中の刑事だった父の車にこっそり乗り込む7歳の男の子。だが父は殺され、交通事故ということにされ、男の子も記憶喪失に。そして、ある家にもらわれ本名を忘れ、ハウンという名前で育てられる。
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ハウンとウンハ、幼い頃から一緒に育てられ、二人で支え合いながら生きてきた (※ 画像はすべてクリックで拡大) (c)KBS |
ハウンはその家の娘ウンハに恋し、「彼女のためなら何でもする」と誓う少年はやがて刑事となり、ある観光ホテル社長の自殺事件を捜査していたところ、過去の記憶とつながる。そして、父は殺され双子の兄がいること、母が生きている事を知る。
父のことを調べるために動き出したところ、逆に汚職刑事と追い詰められ、同僚刑事の裏切りで犯人達に見つかり、20年ぶりに偶然再会した弟シンヒョクが、自分と間違われ殺されてしまう。
母は自分の夫を殺した人間とは知らず、夫の親友と再婚していた。妹まで生まれ、シンヒョクは義理の父が経営する大手建設会社の副社長だった。ハウンはこのすべての復讐のため、シンヒョクになりきる。神父の服装をして刑務所へ行き、父を殺すように指示された犯人の口からすべてを聞くことになり復讐を誓うが、そのためには愛するウンハとも別れなくてはいけない。
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シンヒョクは性格は悪いんだけど憎めないという典型的な役ではあるが…… (※ 画像はすべてクリックで拡大) (c)KBS |
だが、彼の建設会社の新入社員としてウンハがやってくる(…もうお約束の偶然連発)。シンヒョクをハウンではないかと驚くが、シンヒョクは他人のふりをする。シンヒョクは父を殺した仇で国会議員の娘である記者のガンジュと政略結婚することになっている。
一方、ウンハはシンヒョクのライバルのような御曹司テジュンの目に留まり、あれこれプレゼント詰めにされるという、またもやお約束のくさい愛のプロポーズオンパレード。シンヒョク、ウンハ、ガンジュとウンハ、シンヒョク、テジュンという二つの三角関係が動き出す。ウンハとテジュンが一緒にいるところを見ると嫉妬で顔の筋肉がぶるぶる震えるシンヒョク、というかハウン。
●観た人はみな絶賛。もう観るしかない!!
犯人達をゆっくり少しずつ苦しめながら、破滅へと追い詰めていくシンヒョク。ウンハへの愛は、二人は、そして復讐はどうなるの? という内容。でも他のドラマのように明快なストーリではなく、最終回も「う〜ん、それでどうなるの?」という視聴者の判断に任せるようなところがある。想像しながら後々も楽しめるというのはあるけど、ちょっと難しい。『復活』を観た人はみんな必ず「絶対観るべきよ! こんな名作ないわよ!」と大推薦しているので、騙されたと思って、まずは1話分だけでも観てみましょう。KBSはVOD無料だし。
(趙章恩)
■著者紹介
趙章恩(チョウ・チャンウン):韓日ITジャーナリスト
3歳から高校卒業まで韓日を行き来する生活で、中学生の頃から通訳として活躍。韓国大手商社の日本担当を経て現在ITジャーナリストであると同時に、世界中から殺到するIT視察団を切り盛りするコーディネーターとしても多忙な毎日を送っているが、寝る時間を削っても毎日最低2時間はドラマを見てしまう「ドラマ廃人」。ITよりドラマや芸能界事情のほうが詳しいのではと疑われている。日経新聞「ネット時評」、BCN、夕刊フジなどに連載。著書に「韓国インターネットの技を盗め!」(アスキー刊)、「日本インターネットの収益モデルを脱がせ!」(ドナン出版)など。
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