ようやく大家さんの許可をいただいた中島さん。申込開始日にさっそく、NTT東日本に電話で申し込んだ。その後、調査に来た工事の人は、電柱や建物への引き込み口をざっと見て回ったあと「光ファイバーはエアコンダクトか既存の電話配管を利用して引き込む形になります。問題なく引けるでしょう。」と話してくれたという。つまり、穴を開けなくても工事できそうだなのだ。そしていよいよ工事日を迎えた。 「工事には高所作業者2台、作業員8名の大所帯でやってきました。グレーのボックスから家まで引く工事はスムーズに進みましたが、家の中への引き込みに2時間くらいかかりました。建物の配線板から電話線と同じ配管を使って宅内まで引いたのですが、なかなかうまく通らない。ワイヤーにくくりつけて何度も押したり引いたりを繰り返していました。」 電話配管を利用したので建物に穴を開けることもなく、部屋までの配線は無事終了。と、ここで、現場監督の人が「お願いがあるのですが」といってきた。 「実は、このあたりで光ファイバーを入れるのはうちが初めてだったんですね。なので『光ファイバーの接続工事の研修をさせてください』といってきたんですよ。まぁ、断る理由もなかったのでどうぞといったのです。すると工事に来ていた8人全員が終端装置(ONU)を囲み、光ファイバーの接続方法などの説明を始めたんです。」 確かに、1年半前はまだまだ「Bフレッツ」の黎明期。今でこそ工事時間・日数とも短縮されたが、当時は工事件数そのものがまだまだ少なかった。そのため、数少ない現場を研修として活用させてもらったということなのだろう。思わぬ展開になったものの、なんとか工事&研修は無事終了した。