画面に突然「おめでとうございます!」と表示されたら…当選詐欺のしくみと対策 | RBB TODAY
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画面に突然「おめでとうございます!」と表示されたら…当選詐欺のしくみと対策

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Googleを装った当選詐欺の画面例
  • Googleを装った当選詐欺の画面例
  • 体験談などもあり見た目は巧妙
今年の夏ごろからだが、画面に突然iPadが当選しました、iPhoneが当選しました、という画面が表示された人はいないだろうか。当選、これは詐欺なのだが、なかなか巧妙に作られており騙された人もいる。

この問題はいったんは収束したと思われていたが、10月にふたたびいくつかのサイトで表示が確認されたので、あらためてこの問題と背景や目的、対処方法などを整理しよう。


●どんな詐欺画面が表示されるのか



まず下の画面は今年の7月に筆者のPCで確認された当選詐欺の画面だ。ブラウザでGoogleカレンダーやニュースサイト、その他のサイトをタブで複数表示させていたとき、突然、「おめでとうございます!」という画面が表示された。この画面例ではGoogle+のユーザーを対象に行われたキャンペーンを装っている。ロゴも表示され、画面デザインもグーグルっぽいシンプルなものだ。ちょっと見ただけでは、昔のスパムメールやフィッシングサイトにあるような日本語の違和感もない。

Googleを装った当選詐欺の画面例

ランダムな抽せんに当たったようで、簡単な質問に答えれば商品をもらえるという。一瞬、グーグルが「こんなキャンペーン始めたのか?」と思い、さらにページをスクロールさせると、ITにちょっと詳しい人なら答えられるような問題と、当選者の体験談が載っている。

体験談などもあり見た目は巧妙

非常によくできた画面なので、騙される人がでても不思議はない。


●どんな被害を受けるのか



では、この画面を信用して問題に答えるとどうなるのだろうか。Googleを装ったものにもいくつかパターンがあるようだが、最終的にはアカウント情報やクレジットカード情報の入力画面で、これらの情報が抜き取られる。

報告されいている例では、当選手続きを進めると希望商品はなくなったと表示され、代わりに格安購入プランを提示する。ここで、購入手続きとしてアカウント情報やクレジットカード情報を入力させる画面となる。騙された人は、数万円から10万円ちかくする商品が数百円、千円程度で購入できるならとカード情報などを入力してしまう。

もちろんこの後の動きやアクションはない。商品は当然届かないし、アカウント情報やカード情報は詐欺師に悪用されると思っていいだろう。アカウント情報は、リストとしてダークウェブでは取引対象にもなるし、スパムメールやさまざまな攻撃に利用される。カード情報は不正利用など詐欺師にとって金銭的価値の高い情報だ。高額の決済をされたり、マネーロンダリングに利用されたりする。
《中尾真二》
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