ニプロは26日、震度6強の地震発生時にも転倒などの事故を防止できる、カウンター設置型の多用途透析装置「NCV-3SH」を2月初旬より販売開始すると発表した。 国内の血液透析治療患者数は約32万人、血液透析治療が施行可能な医療施設は約4,300施設にのぼる。これらの医療施設において特に大きな課題となっているのが、地震発生時に透析装置の移動・転倒などを防ぐ地震対策だという。 「NCV-3SH」はこうしたニーズに応える災害対策型の多用途透析装置だ。ボルト・ナットで透析用カウンターと完全に固定できる設計で、震度6強の地震発生時にも移動・転倒を防止することができる。 バッテリーを内蔵しており、停電などの緊急時においても安全に自動で返血作業(治療離脱)が可能。またカウンター設置型ながら補液ポンプを搭載しており、オンラインHDF治療にも対応可能となっている。