【コラム「視座」】ココロゆたかに | RBB TODAY

【コラム「視座」】ココロゆたかに

ビジネス その他

『週刊トラベルジャーナル』2016年12月19・26日発行号
  • 『週刊トラベルジャーナル』2016年12月19・26日発行号
文・高橋敦司
東日本旅客鉄道営業部担当部長(観光振興)

 紅葉真っ盛りの京都で本稿をしたためている。ピークに来たのは久しぶりだが、街の混雑ぶりには驚かされた。渡月橋は落ちやしないかと心配になるくらい多くの人が歩いていたし、歩行者天国の嵐山の中央通りは休日の原宿の竹下通りさながらであった。コーヒーショップやコロッケ屋に長い行列ができていて、その割にはみんな楽しそうだ。もちろんたくさんの外国人観光客が来ていたが、行列の主体は日本人である。

 京都の紅葉の素晴らしさは言うまでもないが、美しい紅葉は日本中随所にあり、まだ知られていない風景も多数ある。まだ知られていないお宝を観光資源に、と地域とともに持続的観光を推し進める立場からするといささか切ないが、観光を経済的に論じる場合に心理学の側面は欠かせない。混雑している時期の混雑している場所が旅先として選定される理由は心理学の話だ。大河ドラマの舞台、映画のロケ地、世界遺産……。「今話題の場所に行く」という事実を得るためにも人は旅に出る。
《トラベルジャーナル》

編集部のおすすめ記事

特集

page top