NTTぷらら、4Kビジネスを強化……BS民放のIP放送開始や初のスマホゲーム提供など発表 | RBB TODAY
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NTTぷらら、4Kビジネスを強化……BS民放のIP放送開始や初のスマホゲーム提供など発表

ビジネス 企業
NTTぷらら 代表取締役社長 板東浩二氏
  • NTTぷらら 代表取締役社長 板東浩二氏
  • 4Kへの取り組み
  • Hawaiian for ひかりTV 4Kの編成
  • IP放送でもHDR対応
  • スマホで撮った4K動画を家族や知り合いと共有・配信
  • ゲームのプロモーションはヒカキン
  • ゲームを軸としたコンテンツビジネス
  • NTTぷららの市場戦略
 NTTぷららは13日、2016年度下期事業計画を発表した。新しい取り組みは5つ。4K関連のビジネスやゲームなど新しい分野への挑戦も多くみられ、同社の新しい市場への意気込みが現れたものとなった。

 この日に発表された取り組みは、(1)BS民放5チャンネルのIP放送の開始、(2)4K自主放送チャンネル「Kawaiian for ひかりTV 4K」の発表、(3)4K-IP放送サービスのHDR対応、(4)新規事業2つの発表(趣味学習サービス・4K映像コミュニケーションサービス)、(5)スマホゲームの提供開始の5つとなっている。

 BS放送チャネルの追加は、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ。12月1日より、テレビ向けプランの契約者は追加料金なしでこれらの番組が視聴できる。ひかりTVでは、すでにNHKの2チャンネルの他WOWOWなど5チャンネルを提供しており、この追加によって合計10チャンネルのBS局に対応する。

 Kawaiian for ひかりTV 4Kは、現状で4K映像の自主制作番組やコンテンツを提供している「モデルプレスTV」「mobilepressTV」を、吉本興業とのコラボによりリニューアルするものだ。Kawaiian TVは吉本興業が提供するアイドル・モデルの番組、ライブなどが楽しめるエンタメチャンネル。Kawaiian for ひかりTV 4Kでは、モデルプレスTVのコンテンツに加えKawaiian TVのコンテンツを再編成、またはオリジナルの4Kコンテンツを視聴できる。チャンネルのオープンは12月1日。

 コントラストのダイナミックレンジが広く、より自然な見え方に近い画像を再生できるHDRは、VODコンテンツでは対応済みだが、10月24日からはIP放送でもHDR対応のコンテンツが視聴可能になる。対応コンテツはサービス開始時点で8本と少ないが、本数は随時追加していくという。現状ではHDRに対応するテレビがレグザシリーズの一部となる。2017年秋にはひかりTVの対応チューナーを出す予定だ。

 新規事業については2つの発表があった。ひとつはデジカメ、料理、手芸、家庭菜園など趣味の学びを提供するサービス。動画講座やオフラインでのイベント、紹介された商品等の物販を統合的に提供するプラットフォーム。コンテンツには、ニコンのカメラ教室やフランス料理の講座などが予定されている。サービス開始は12月中旬。

 もうひとつの新規事業は、4K動画・写真の共有およびコミュニケーションサービス。これは、4K対応カメラを搭載したスマホで撮影した画像・動画をひかりTVの大画面に表示できる画像共有クラウドとチャット機能で構成される。スマホの4K動画を自宅のひかりTVで見ることもできるし、知り合いや遠方の家族に配信することもできる。詳細仕様はまだ確定していないが、4Kビデオチャット機能も視野にはいっているという。サービス開始は2016年度中としている。

 最後はオリジナルゲームアプリ「ルナたん」だ。NTTぷららにとっては初のスマホゲームとなる。ゲームとしての展開だけでなく、アニメ、グッズ、音楽、漫画、攻略本などコンテンツジビネスも目指す。プロモーションはYouTuberのヒカキンに協力をお願いし、ヒカキンのチャンネルの中で宣伝を行うと同時にSNS等での拡散にも力を入れるという。

 以上、5つの発表のうち3つが4Kに関係したサービスだ。その背景について板東浩二社長は「2014年に日本で初めて4Kサービスを開始し、オリジナルのコンテンツもてがけてきた。4Kには思い入れもあり、ビジネスとしては単体黒字は難しい段階だが、BS局との関係、コンテンツビジネスなど、横の広がりも提供してくれる。グループ全体をみれば、4Kビジネスはすでに始まっている」と、4Kビジネスの先駆者としての自負を語った。
《中尾真二》
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