トイレの空き状況をIoTを生かして確認する「トイレsearching」 | RBB TODAY
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トイレの空き状況をIoTを生かして確認する「トイレsearching」

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「ワイヤレスジャパン2016」開催期間中は、ビッグサイト内のトイレ空室状況を確認できるデモ展示も実施。洋式・和式などの情報も事前に確認できる(撮影:防犯システム取材班)
  • 「ワイヤレスジャパン2016」開催期間中は、ビッグサイト内のトイレ空室状況を確認できるデモ展示も実施。洋式・和式などの情報も事前に確認できる(撮影:防犯システム取材班)
  • デモ展示の様子。ブース内の扉をトイレ個室のドアに見立ててセンサーを設置。ドアの開閉で空室・満室と表示が変わるところが実演されていた(撮影:防犯システム取材班)
  • マグネットセンサービーコンで開閉を検知するシステムなので、トイレの扉が未使用時開いているタイプ専用となる。それ以外のタイプは別途相談(撮影:防犯システム取材班)
  • センサービーコンで取得したデータをクラウドに送信するBLE/WiFiゲートウェイ。空室検索以外に、トイレの利用率や時間別利用状況等のデータ収集も可能(撮影:防犯システム取材班)
 公共施設において、トイレの個室の利用状況を把握することは防犯や安全管理上、とても大きな意味を持つ。中で人が倒れこんでいたり、何らかの犯罪行為が行われている可能性があるからだ。

 しかし、トイレという場所ではプライバシー面への配慮をより慎重に行う必要があるので、監視カメラのような映像による監視はなかなか現実的ではない。

 そうした課題を解決できるサービス「トイレsearching」を、東京ビッグサイトで27日まで開催されている「ワイヤレスジャパン2016」にて、レンジャーシステムズが出展していたので紹介していこう。

 サービス内容としては、トイレの個室のドアに開閉センサー(マグネットセンサービーコン)を設置し、そのデータをBLE/Wi-Fiゲートウェイ経由で集約することで、イベント会場やレジャー施設などでトイレの個室の空き状況を、管理者のPCや施設利用者のスマートフォンで確認できるというものになる。

 管理者側はトイレの利用率や時間別利用状況など、トイレに関する様々なデータの可視化が可能で、個室のドアが閉まってから30分後にアラーム通知を行うなどの設定が可能。これにより、急病人の早期発見や犯罪の防止などにも活用することができる。

 管理者側は、提供された専用Webサイト(URL)にアクセスして、空き状況の確認を行うWebサービスなので、アプリのインストールは不要。

 利用者としては、急な腹痛などの際に、従来のように空いていそうなトイレを予想して、一か八かの賭けをする必要がなく、空いているトイレを見つけた上で行動できるので無駄とリスクを低減することができる。

 利用者は空き状況のみの確認となるが、スマートフォンやPC、タブレット、フィーチャーフォンなどでも利用することができる。

 他にも「洋式・和式」「多目的」「ウォシュレット」「おむつ交換台」などのトイレ機能を個室ごとに登録でき、フロアごとにURLを分けることで利用者を限定することも可能。URLベースなので既存のWebサイトやアプリとの連携も容易だ。

 例えば障害を持つ人や小さな子どもを持つ人だと、特定のトイレしか使うことができないため、デパートやイベント会場などに行った際には、トイレ探しに難儀することも多かったが、同サービスを導入した施設が増えることで、トイレの心配を軽減することができる。

 同サービスは同社のIoTコネクティングサービス「monoコネクト」を活用したもので、BLE/Wi-Fiゲートウェイが月額200円/台、センサービーコンが月額100円/個という低コストで運用できる点も特徴となっている。サービスの提供開始は30日から。

 また、同サービスのバージョンアップの機能として、行列の人数がわかるサービスを6月以降にリリースする予定とのこと。この機能が加わることで、トイレの待ち時間の予測も可能になり、混雑する施設やイベントのトイレ問題の解消に役立てることができるだろう。
《防犯システム取材班/鷹野弘》
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