腕を仮想キーボード化して次世代警備!スマートグラス用ARmKeypad | RBB TODAY
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腕を仮想キーボード化して次世代警備!スマートグラス用ARmKeypad

IT・デジタル セキュリティ
スマートグラス用ユーザーインターフェース「ARmKeypad」のデモ展示の様子。手前のタブレットに映る画面はスマートグラスを通して利用者が見えている映像を想定している。実際にはスマートグラスをつけている本人しか見えない(撮影:防犯システム取材班)
  • スマートグラス用ユーザーインターフェース「ARmKeypad」のデモ展示の様子。手前のタブレットに映る画面はスマートグラスを通して利用者が見えている映像を想定している。実際にはスマートグラスをつけている本人しか見えない(撮影:防犯システム取材班)
  • 「ARmKeypad」のシステム概要と警備現場での活用例(画像提供:NEC)
  • 今回の「第5回 IoT/M2M展 春」でのデモ展示では、保守・点検作業の遠隔指示や作業結果入力を想定したものがおこなれた。圧力計などの数値を腕にAR表示した仮想キーボードから入力する形となる(撮影:防犯システム取材班)
  • 数字の入力の他にも指定枠の撮影だったり、視野映像全体の撮影など、用途に合わせた操作設定も可能とのこと(撮影:防犯システム取材班)
 2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、民間警備会社の需要が高まるなか、課題の1つになっている少子高齢化に伴う警備員の人員不足だ。

 そうした課題に対して、大手警備会社を中心にロボットやICTを活用し、限られた人員でも従来より効果的かつ効率的な警備体制の構築が進められれている。そのなかでも重要な役割を果たす機器の1つとして期待されているのがスマートグラスだ。

 スマートグラスに搭載されたカメラがとらえた警備員視点の映像を、警備本部で集中管理して現場の状況把握したり、本部の指示を映像を使って視覚的に伝達するなど、無線を使った音声による情報共有がメインだった従来の警備体制から、よりスピーディーかつ的確な対応を実現することができる。

 そんなスマートグラスをさらに効率的に使うことができるようになるのが、NECが「第5回 IoT/M2M展 春」で参考出展したスマートグラス用ユーザーインターフェース「ARmKeypad」となる。

 最大の特徴は、スマートグラスを通じて腕についたスマートウォッチを見ると横に仮想キーボードがAR表示され、腕を操作デバイス化することができる点。

 ICT化が進められているとはいえ、現段階ではタブレット端末を警備員が持ち歩き、何か操作や入力が必要な場合は、タブレット端末の操作が必要だったが、「ARmKeypad」を使うことで完全なハンズフリー化を実現する。

●認証時のショルダーハッキングも抑止する

 また、警備時になんらかのセキュリティ情報を入力する際には、スマートグラスを装着した本人しか、腕にAR表示された仮想キーボードを見れないので、「ARmKeypad」なら背中越しに覗き見される(ショルダーハッキング)リスクを大幅に低減できる。キーボードの配列もランダムで変更できるため、類推されるリスクも低減可能だ。

 ほかにもスマートグラスのカメラがとらえた視線映像の任意の部分を指定して撮影することもできるため、視線内に複数の人物が映る中から要注意人物だけを抜き出し、撮影して、警備本部に確認を求めるといった動きも対象者に気づかれることなく行うことができる。

 なお、警備活用以外にも、保守・点検作業時の遠隔指示や作業結果入力などに活用したり、店舗などでの誤発注防止、医療現場での応対チェックのメモ表示によるミス防止などにへの活用が想定できるという。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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