三菱地所は1日、スマートロック「NinjaLock」を提供しているライナフへ出資し、三菱地所レジデンスの賃貸マンションへ「NinjaLock」を活用した無人内覧システム「スマート内覧」を試験導入することを発表した。 ライナフの「NinjaLock」は、玄関のサムターンに取り付けることで、スマートフォンなどで鍵の開閉を可能とするIoTデバイス。特定の相手や特定の時間帯のみに権限を与えて、開閉を行うことなども可能となっている。 今回の協業の発表にあたり、1月20日付でライナフが実施した第三者割当増資を三菱地所が引き受けており、これを契機に両社は不動産関連事業で「NinjaLock」などのIoT技術の活用を検討していく。 その第1弾として2月中旬より、三菱地所レジデンスが開発する高品質賃貸マンション「ザ・パークハビオ上野レジデンス」において、「NinjaLock」を活用した無人内覧システム「スマート内覧」を試験導入するとのこと。 内覧したいユーザーは、インターネットから直接内覧を予約し、スマートフォンを持って現地に行くだけで、営業担当者の立会もなく自由に内覧を行うことができる。従来の内覧で必要だった、カギのやりとりや営業担当者の立ち会いを省略できることで、業務の効率化、ユーザーへの利便性の提供、カギの紛失に伴うコストやリスクの低減が可能となる。 両社は今後、同物件以外にも「スマート内覧」の順次拡大していく予定だ。