エンジニア注目!「開発合宿 in 奥出雲」のモニター企画に参加してみた | RBB TODAY
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エンジニア注目!「開発合宿 in 奥出雲」のモニター企画に参加してみた

エンタープライズ 企業
広さや設備は申し分ない
  • 広さや設備は申し分ない
  • 合宿の様子
  • 鉄の彫刻美術館
  • 当日はあいにくの雨……
  • 「地団駄を踏む」はこの様子が語源
  • たたらと刀剣館のヤマタノオロチ
  • たたら製鉄について学べる
  • この他にも美しい刀剣が並ぶ
 近ごろ、開発合宿向けパッケージを展開している温泉旅館もあるほど、IT企業のエンジニアチームでは開発合宿が盛んに行われている。いつものオフィスとは違い、雑音のないなかで開発に集中できることは、やはりエンジニアにとってベストな環境といえる。

 政府による地方創生が叫ばれるなか、積極的なIT企業の誘致、進出企業への手厚い助成、UIターン者の移住・定住で効果を上げているのが島根県。島根県の主要都市である松江市も、開発合宿の受入れを行っている。

 RBB TODAYを運営するイードは、2015年8月に開発拠点「松江ブランチ」を松江市に設立。そんな折、島根県奥出雲町役場よりモニター合宿の案内が届いた。内容は、県外からの進出企業を対象に、合宿会場の提供、奥出雲のアクティビティが体験できるというもの。奥出雲町は島根県東部の山間地域に位置し、ヤマタノオロチ神話や、宮崎駿監督の「もののけ姫」のモデルとなったと言われる、たたら製鉄で有名な場所だ。

 今回のモニターを企画した奥出雲町役場仁多庁舎 地域振興課の安部宏明氏によると、開発合宿だけでなく、「企業合宿といえば奥出雲」となるよう、奥出雲ならではの合宿プログラム作製にあたり、意見を幅広く募集するためのモニター合宿だという。合宿プログラムを通じ、奥出雲の魅力を発見してもらい、最終的には企業立地やIT企業の開業につなげたい狙いもある。

 チームの理解を深める場として、イードの開発拠点のメンバーもモニター企画に参加した。合宿を行ったのは、松江市より車で1時間半ほどの山間部に位置している、鉄の彫刻美術館。少々アクセスは悪いように感じたものの、ホワイトボード、プロジェクタ、スクリーン、専用のSSIDが用意されており、合宿の環境としては申し分ない。さらに、コーヒーとポットの準備もあり、細かい気遣いがうれしかった。

 ただ、時折インターネット回線が切断されることがあり、少し不便な面も。ただ今回は開発は行わず、チームビルディングが目的で、主にホワイトボードを使用していたので、あまり気にはならなかった。PCやインターネット回線を使用しないタイプの合宿であれば、特に問題ないと感じた。

 会場は広く、10名程度でも参加できる。使い方次第では、さらに多くの人数も収容できそうだった。当日はあいにくの雨で霧がかかっており、山間部ならではの景観を楽しめなかったのが残念。晴れていれば抜群の眺めだったはず……。

 宿泊施設は別で用意されていて、奥出雲でも有数の温泉宿「亀嵩温泉 玉峰山荘」だった。岩と檜の大浴場や露天風呂をはじめ、家族風呂や山陰地方唯一の砂風呂と多彩な種類の温泉が楽しめる。地元食材をふんだんに使った奥出雲ならではの夕食も堪能できた。

 2日目は奥出雲のアクティビティ体験。この日も雨で、当初予定していた、国の名勝で天然記念物に指定された峡谷「鬼の舌震」、ヤマタノオロチ神話に登場する稲田姫を奉った「稲田神社」には行くことができなかった。雨の日でも体験できるアクティビティがあれば、より奥出雲の魅力を発見できる機会になるので、ぜひ検討してほしいところ。

 今回は、たたらと刀剣館を見学。たたらと刀剣館は、日本で唯一、奥出雲で操業を続ける「日刀保たたら」で生産される「玉鋼」を用いて造られた日本美術刀剣の展示解説を行っている施設だ。日刀保たたらの操業の様子をパネルやビデオで紹介しており、奥出雲のモノづくりの歴史を学ぶ事ができる。

 モニター合宿ということで、参加してみていくつか課題を感じたが、改善に向け動き出しているという。まずインターネット回線については、奥出雲町役場で、3月末までにWi-Fiのアクセスポイントを町内に35ヵ所整備していくとのこと。

 都内や他県からの奥出雲までのアクセスは不便に感じるが、出雲空港、米子空港よりタクシー、レンタカー代の助成を行い、さらには、気軽に足を運んでもらうきっかけとして、一泊一人あたり7,500円、出雲空港などからの交通費助成40,000円を行うそうだ。

 こうした課題はあったものの、いつもと違う空間でのミーティングは活発な意見交換を生み、奥出雲の歴史、食、自然に触れることができ、総じて満足度の高い合宿だった。このモニター合宿をきっかけに、「企業合宿は奥出雲で」と言われるような、奥出雲ならではの合宿プログラムが完成されることを期待したい。
《山崎浩司》
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