箱根山の火山活動活発化が、観光地・箱根の経済に大打撃を与えている。この状況を打破すべく神奈川県は8日、大涌谷周辺で活用する火山対応ロボットの開発プロジェクトを募集し始めた。採択上限額は1000万円で、募集期間は28日まで。 募集するプロジェクト(ロボット)は主に次の3タイプ。まず1つ目は「火山活動対応ドローン」で、火山活動が活発な場所での情報収集をはじめ、低高度での飛行による高精細映像の撮影、センサー設置に向けた地表温度の計測を目的とする。 2つ目は「火山活動対応地上走行車」で、火山活動が活発な場所での情報収集やサンプリング作業のほか、立入規制の解除に向けて地表の火山ガス濃度等の情報収集を目的とする。そして、最後の3つ目が「火山活動対応地すべり警報システム」だ。 県ではすでに「火山活動対応ロボット緊急開発プロジェクトチーム」を発足し、「さがみロボット産業特区」で培ったノウハウを活かし、ロボットやロボット技術の活用を検討してきた。今回の募集はこうした取り組みの1つとなる。