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Apple Watchは買いか!? ハンズオンイベントで体験してきた!

IT・デジタル スマートフォン
4月24日に発売されるApple Watch。写真はエントリーモデルの「Apple Watch Sport」
  • 4月24日に発売されるApple Watch。写真はエントリーモデルの「Apple Watch Sport」
  • 最上位モデルの「Apple Watch EDITION」
  • デジタルクラウンを回すとアプリのアイコンが表示される
  • スタンダードモデルの「Apple Watch」
  • ケースのサイズやバンドの種類が異なる20機種をラインナップ
  • Sportは5色のバンド、2色のケースが異なるモデルが発売される
  • EDITIONはイエローゴールドとローズゴールドをラインナップ
  • 本体背面に心拍センサーを内蔵
■バッテリーまわりの仕様は弱点!?

 Apple Watchが発表された当初にはバッテリーまわりの仕様が明らかにされていなかったことから、その“スタミナ”がいかほどなのかに注目が集まった。正式に発表されたスペックは最大18時間。本体背面にマグネット方式の約2.5時間でフル充電、約1.5時間で80%までチャージされる。アップルのMagSafeテクノロジーと電磁誘導充電を組み合わせることで、露出した接点をもたず、コネクタを時計の背面に近づけるだけでマグネットが充電部分を接続する仕組みだ。本日のタッチ&トライイベントにこの充電機が用意されていなかったので、実際のサイズ感や使い勝手を確かめることはできなかった。

 現在商品化されているスマートウォッチで、文字盤が液晶、または有機ELのディスプレイを使っている製品はいずれもバッテリーのスタミナ性能は長くて1~2日前後だ。筆者はスマートウォッチを飽きずに使い続けるために最も大事なポイントは「充電がどれだけ簡単にできるか次第」だと考えている。デバイスのバッテリーを毎日充電しなければならない「習慣」自体は、既にスマートフォンを日々持ち歩いている多くの人が身に付けているはず。そこにスマートウォッチが1台加わることの手間はそれほど大きいものではない。だが、スマートフォンと同じmicroUSBケーブルやUSBプラグが共有できなかった場合、とたんにスマートウォッチのメンテナンスが面倒に感じられるようになる。

 Apple Watchの「18時間」というバッテリー性能は、朝から職場に出かけて、一日仕事をして帰宅した頃に充電すれば大丈夫という計算により導かれたものなのかもしれないが、寝る前にスマートウォッチを充電し忘れることも当然起こり得るだろう。そうなった場合、職場や外出先で充電することになるが、そのデバイス固有の充電機しか使えない場合、microUSBケーブル以外に持ち歩くアイテムが増えてしまい、万一自宅に置き忘れて出かけてしまった場合は、外出先で時計がシャットダウンして、不便を強いられることになる。MagSafeテクノロジーはMacBookシリーズを使っているユーザーであれば、おそらく多くの方々がその画期的な発想と使い勝手の良さを実感されていると思うが、スマートウォッチのユーザーにも同じ快適さを提供できるものであるかは疑問だ。これはある程度の期間使ってみて判断するしかなさそうに思う。

 バンドは時計本体から簡単に着脱して着せ替えることができる。おそらくiPhoneやiPad同様、アップルのオフィシャルアクセサリー以外にもサードパーティーから数多くのバリエーションが発売されるはずだ。なお、Apple Watchの本体はIEC規格60529にもとづくIPX7等級の耐水性能を備えている防沫・耐水仕様となっているが、いわゆる防水仕様ではない。雨に濡れたり、手を洗ったときに水飛沫がかかる程度は問題ないが、装着したまま水につかってしまうと故障する可能性もあるので注意が必要だ。

 スマホとの連携によるコミュニケーション機能、エンターテインメントツール、アクティビティトラッキングなど、現在商品化されているスマートウォッチと比べて、Apple Watchは何か劇的に新しく画期的な機能を搭載しているデバイスではないが、本体の高い質感やシンプルなUIの出来映えを体感してしまうと、やはり購買意欲が湧いてきた。価格からして、すぐに購入できるのは「Apple Watch Sport」になると思うが、実際に使ってみながら、色々と新しい発見があることを期待したい。

《山本 敦》
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