【MWC 2015 Vol.38】「モバイルはソニーにとって不変のコアビジネス」……平井社長がスピーチ | RBB TODAY
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【MWC 2015 Vol.38】「モバイルはソニーにとって不変のコアビジネス」……平井社長がスピーチ

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ソニーの社長兼CEO 平井一夫氏がMWC 2015のソニーモバイルブースでスピーチを行った
  • ソニーの社長兼CEO 平井一夫氏がMWC 2015のソニーモバイルブースでスピーチを行った
  • フラグシップタブレットの「Xperia Z4 Tablet」が発表された
  • 壇上でよりいっそうハイライトされた製品はミドルレンジのスマートフォン「Xperia M4 Aqua」だった
  • ソニーモバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長兼CEO、十時裕樹氏
 世界最大級のモバイル・通信関連の展示会「MWC 2015」が3月2日に開幕。ソニーモバイルは同社のブースに記者を集め、今回発表された新製品、およびビジネス戦略の説明会を実施した。

 冒頭にはソニー本社の社長兼CEOである平井一夫氏が登壇しスピーチした。平井氏は2月中旬に発表したソニーグループの中期経営計画について触れ、利益創出と成長を実現するための計画に沿いながら、いまグループのビジネス構造の変革が着実に実行されつつあることを強調した。

 ソニーモバイルが主体として展開するモバイルのビジネスについては「ソニーにとって変わることのないコアビジネス」であるとしながら、その理由について、「スマートフォン、タブレット、ウェアラブルやモバイルデバイスは今や人々のデイリーライフに強く密着している。多くの人々が朝起きて最初に手にするし、寝る直前まで利用している。人々の毎日の“WOW=感動”に近く寄り添っているエレクトロニクス機器だ。そこに優れた技術とクリエイティビティ、コンテンツを持ち、チャレンジング精神が旺盛な社員たちが全力を傾けていくことに大きな価値がある。ソニーはこれからもチャレンジ精神を胸に世界を“WOW”と言わせていきたい」と力強く宣言した。

 続いて壇上に上がったのは、昨年11月に新しくソニーモバイルコミュニケーションズの代表取締役社長兼CEOに就任した十時裕樹氏だ。十時氏は「ソニーモバイルはこれまでにも素晴らしい製品を世に送り出してきたが、残念ながら上手に収益モデルを作り出せなかった。私はそれを実現するために、必要なことを全てやっていきたい」としながら、成功を実現するためにはコアアイテムであるスマートフォンの立て直しを図りつつ、新規ビジネスの開拓も同時に注力していくことの必要性を説いた。

 今回のMWC 2015ではフラグシップ・タブレットの「Xperia Z4 Tablet」がお披露目されたが、壇上でより明るくスポットが当てられた製品はミドルレンジのスマートフォンとして、日本を除く世界80カ国、100キャリア以上で2015年春からの販売を予定している「Xperia M4 Aqua」だった。十時氏は本機が新しいカテゴリーとして打ち立てた「スーパーミッドレンジ」に位置づけられるものとしながら、本機を核にした最高のエンターテインメントにより新たな顧客を創造していくと意欲を語る。本機はミッドレンジクラスの端末ながら、充実したカメラ機能を備え、コミュニケーション端末として最高のスペックを備えていることを強調する。

 十時氏はさらに、ソニーモバイルを今後成功に導くために目を向けるべき“2つの資産”として、「長年蓄積してきた技術的なノウハウとリソース」、さらには「ベンチャー精神」を掲げる。十時氏はソニーに入社以後、ソニー銀行の設立やグループ会社であるソネットの経営にも深く関わってきた人物である。「いまソニーで働く若手社員の中には新しいアイデアを創り、ベンチャー精神に燃えるスタッフも多くいる。鮮度の高いアイデアを形に変えながら、新しいビジネスを創造していくエンジンにしていきたい。引いてはそれがソニーグループ全体の経営スピードを加速させ、変革をもたらすためのエネルギーになれば良いと思っている。二つの資産によって、私たちが目指すゴールに必ず到達できると信じている」と意気込みを語った。
《山本 敦》
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