モバイル端末のみでライブ映像を配信できる通信技術、NECが開発 | RBB TODAY
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モバイル端末のみでライブ映像を配信できる通信技術、NECが開発

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映像送信のイメージ
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 日本電気(NEC)は20日、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末のみでネットワークを構築し、端末経由でライブ映像の配信ができる「インフラレス通信技術」を世界で初めて開発したことを発表した。

 「インフラレス通信技術」では、トンネル・地下・建設現場といった場所や大規模災害時などに、既存の通信インフラが利用できない環境でも、現場で撮影した映像を管理者へリアルタイム配信できる。また、スタジアムなど多くの人が一斉に集まりネットワークが混雑する環境でも、3G/LTEネットワークなどに負荷をかけずに、映像を観客の数万台以上のモバイル端末に広く配信できるという。

 端末間の通信には、暗号強度が強く高速通信が可能な「Wi-Fi Direct」を利用し、通常は端末間で接続のたびに必要となる暗号鍵を一時的にためておく(キャッシュする)方式を採用した。これにより、無線LAN(Wi-Fi)を利用する端末が密集し電波干渉が激しい環境においても、端末間ネットワークを維持できる。あわせて端末数が過度に多い場合でも、周波数の競合により通信不能となることを抑制する技術などを開発した。

 なお本技術はAndroid OSでも動作可能だが、ミドルウェアの独自拡張が必要で、現状では専用端末での提供となるとのこと。
《冨岡晶》
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