10社に1社が東大発だった!大学発ベンチャーの実態 | RBB TODAY
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10社に1社が東大発だった!大学発ベンチャーの実態

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社数上位10都道府県
  • 社数上位10都道府県
  • 大学別
  • 業種別
  • 規模別
  • 業歴別の損益状況(2013年)
 帝国データバンクは8月8日、「大学発ベンチャー企業の実態調査」を公表した。10社に1社は東京大学発のベンチャーであるほか、設立5年未満の半数以上が赤字経営の実態にあり、業歴が長いほど黒字比率が上昇する傾向にあった。

 自社データベース・信用調査報告書ファイルから抽出した大学発ベンチャー企業600社について、業種や所在地、規模、業績動向などを分析した。

 所在地を都道府県別にみると、「東京都」が152社ともっとも多く、25.3%を占めた。2位は「神奈川県」59社、3位「大阪府」39社、4位「京都府」30社、5位「福岡県」29社。関東地域が、全体の4割以上を占め、大都市を中心に大学数の多い都道府県が上位に並んだ。

 大学別では、「東京大学」が58社とトップで、全体の1割に上った。2位「東北大学」32社、3位「東京工業大学」31社、4位「京都大学」「大阪大学」27社。医学部を含む理系の学部や研究施設をもつ大学が、相対的に大学発ベンチャーに関与しているという。

 業種別では、「サービス業」が295社と49.2%に上った。ついで「製造業」207社と、上位2業種で8割以上を占めた。さらにくわしい業種では、「ソフトウエア受託開発」が66社と最多だった。「パッケージソフト業」(28社)など、IT関連の企業が目立ったほか、「医薬品製剤製造」(11社)や「医療用機械器具製造」(10社)など医療分野に特化した企業も多かった。

 規模別では、年売上高が「1億円未満」が6割以上を占め、「5000万円未満」も273社と半数近くあった。従業員数別でも、半数以上が「5人未満」と、多くが小規模な企業だった。

 2013年(2013年1月期~12月期)の損益状況が判明している316社を分析したところ、黒字企業は191社と6割に達した。業歴別では、「5年未満」の企業の過半数が赤字だったのに対し、業歴が長くなるほど黒字の比率が上昇する傾向にあった。

大学発ベンチャー企業、10社に1社が東大

《奥山直美》
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