アンケートサービスQuestant、Yahoo! ニュース「意識調査」から導入も | RBB TODAY
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アンケートサービスQuestant、Yahoo! ニュース「意識調査」から導入も

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
マクロミル Questant事業部長 高木一成氏
  • マクロミル Questant事業部長 高木一成氏
  • 昨年サービス開始依頼利用登録は10万人ほど
  • どんなアンケートに利用できるのか
  • 22日からYahoo!ニュースの意識調査ページにバナーをだせる
  • セールスォースとも連携できるようになる予定
  • 130万人ものGMOのインターネットパネルも利用可能になる予定
 22日、マクロミルはセルフアンケートASPであるQuestant(クエスタント)の回答ページの誘導に、Yahoo!ニュースの「意識調査」ページに表示される誘導バナーを利用できるようになったと発表した。

 セルフアンケートとは、Web上のサービスやアプリのSDKを利用して、だれでも簡単にアンケートページ(アプリ)を構築できるというものだ。GUIによりアンケート項目の設定が可能で、グラフ化なども簡単に行えるということで利用が広がっている。

 北米ではSurveyMonkeyのサービスが有名で、メニュー項目などが日本語を含む多言語対応しているため、日本でも利用者が増えている。国内では、マクロミルとQuestantの他、CREATIVE SURVEY、エアーズメンバーズなどのサービスがある。導入やアンケート実施までのリードタイムが短くハードルが低いことがセルフアンケートの特徴である。また、多くのサービスはフリーミアムモデルを採用しており、設問数や回答者数の制限をはずすために有料プランが用意されている。

 マクロミルのQuestantも無料プランと有料プランが用意されているが、その特徴について同社 Questant事業部長 高木一成氏は「PC、スマホ、タブレットなどデバイスに応じた画面設計が作成画面で簡単にできること、調査会社としての蓄積からテーマごとのアンケートテンプレートが80以上と充実していること、リアルタイムでグラフ表示や集計が可能なこと」を挙げた。そして、昨年10月のサービス開始以来、ユーザー登録者数が10万人(無料版含む)に達したという。

 業種や職種の内訳だが、35%が学校や教育機関、30%がベンチャーを含む情報通信関係だそうだ。学校関係ではFD(授業評価)に取り組んでいる大学などのニーズが増えているという。他にも顧客満足度調査、イベントや施設の来場者アンケート、病院の患者アンケート、従業員アンケートなど、「リサーチよりもアンケート」(高木氏)での利用が目立つそうだ。

 他にも、これまで紙のアンケートを実施していたものをQuestantによって集計の効率化、コストダウンを実現したABCクッキングといった事例も紹介された。さらに、顧客参加型キャンペーンでの利用も考えられるという。顧客参加型キャンペーンとは、企業と顧客が対話しながら新商品やサービスを開発するキャンペーン。6月にマクドナルドが実施した「とんかつマックバーガー」のソース開発プロジェクトなどが該当する。

 高木氏は、リサーチ事業は今後、人手による高付加価値の調査とシステムによって行う調査の分化が進むと見ており、この市場は拡大していくという。このような状況を受け、利用者からのリクエストも上がってきている。そのひとつにアンケートの回答率、回答者数の確保の問題がある。

 今回リリースとなったYahoo!ニュースの意識調査との連携は、その声に応えるものだという。回答者数を多く集めたいとき、自社が持っているリストより幅の広い層の調査がしたいときなど、有料オプション契約によって、誘導バナーを「意識調査」のページに表示させることができるというものだ。バナーの表示頻度はヤフー側の規定により、利用者やマクロミル側で制御することはできないそうだが、自社ページやリストからはリーチできないような層に訴求できる。

 マクロミルでは、既存業務との連携など多様なアンケート対象のニーズに応えるため、さらに2つのサービスもローンチ予定だという。ひとつは、セールスフォースとの連携だ。自社が契約しているセールスフォースCRMの顧客リストに対してQuestantのアンケートを簡単に実施できるようにするという。このサービスは日米同時リリースにしたいとのことだ。

 もうひとつは、GMOインターネットが提供する「JAPAN CLOUD PANEL」との連携。130万ものインターネットパネルに対して、Questantで作成した自社のアンケートを実施できるようになる予定だ。高木氏は、この2つのサービスは8月下旬までに順次リリースされるとした。

 今後の展望としては、有料版ユーザーの拡大、オプションサービスの充実の他、「Questantユーザーどうしのコミュニティを構築し、ユーザー間での情報交換やつながりをサポートしたい。」(高木氏)と語ってくれた。
《中尾真二》
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