奈良交通(奈良県奈良市)は20日、バスを利用する観光客や地域住民の利便性向上のため、モバイル端末用アプリ「奈良バスなび」の運用を開始した。対応端末は「iPhone」(iOS6以上)および「Android」(Android4以上)端末、アプリ利用料金は無料(通信費はユーザー負担)。 奈良市内均一区間フリー乗車券エリア(約120停留所)について、(1)GPS機能を利用した現在地からのバス停検索、(2)各バス停の時刻表の表示、バス停写真の掲載、(3)奈良交通ホームページへのリンク、(4)観光情報、花や紅葉の見ごろなど、タイムリーな情報提供、の機能を提供する。 例えば、GPS機能を利用した現在地からのバス停検索では、地図上に表示された現在地周辺のバス停の中から、バス停を選択すると、時刻表とバス停周辺の写真が表示される。地図上のバス停は、主な路線ごとに色分けされている。バス停名や観光地などのスポット名からもバス停の情報を検索できる。 「観光情報」は、沿線地域に点在する神社仏閣、見どころについて、地図上に場所を表示し、興味のある観光スポットを選択すると、写真や説明が表示される。「花なび」は、花や紅葉の見ごろなどの情報について、地図上に場所を表示し、見たい花の情報を選択すると、写真や撮影日が表示される。 今後、奈良交通では、今回の運用実績をもとに、観光情報や生活情報のウエイトなどを検証のうえ、第2段階として拡大する時期・エリアを検討する。 奈良市内均一区間フリー乗車券は、大人500円でエリア内のバスに1日乗り降り自由となる。奈良公園/東大寺・興福寺・春日大社・飛火野はフリー区間内。元興寺を中心に江戸~明治の風情を残す奈良町歩きから、東は新薬師寺、白毫寺、北は般若寺、西は不退寺、法華寺、南は大安寺もフリー区間内だ。
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