子どもの“将来の夢”、「親の働いている姿」「仕事の話」などから大きな影響 | RBB TODAY
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子どもの“将来の夢”、「親の働いている姿」「仕事の話」などから大きな影響

エンタメ 調査
目標、または夢を持っている割合
  • 目標、または夢を持っている割合
  • 子どもの夏休みの過ごし方に関する意識
  • 夏休みに、子どもが将来のことを考える機会を設けたいか
  • 夏休みにどんな体験学習に取り組ませるか(取り組ませたか)
  • 子どもの将来の進路について
  • 子どもの独立までにどのくらいの教育費がかかるか把握しているか
  • 子ども自身が将来の夢や目標を持っているか(将来の職業)
  • 子ども自身が将来の夢や目標を持っているか(大学進学)
 ソニー生命保険は26日、「子どもの将来と教育費に関する調査」の結果を発表した。調査期間は7月30日~8月2日の4日間で、小中学生の子どもを持つ20歳~59歳の男女1000名から有効回答を得た。

■夏休みに人気の体験学習は「自然活動」「ものづくり」「料理」

 まず小中学生の親である全回答者に、「子ども(複数いる場合は末子)の夏休みの過ごし方に関する意識」について聞いたところ、「夏休みの過ごし方は子どもの将来に影響を及ぼすと思う」について『そう思う』(「非常に」+「やや」の合計)という回答は72.2%となった。「夏休みに家族の絆を深めたい」という声は88.2%となっている。また、「夏休みに子どもの将来について子どもといっしょに考えようと思う」は82.4%、「子どもが将来のことを考える機会を設けたい」は80.6%などとなっている。これら割合は子どもが大きくなるにつれ増える傾向がみられ、中学生3年生の親になると、それぞれ9割を超えた。

 次に、「夏休みにどんな体験学習に取り組ませるか(取り組ませたか)」を聞いたところ、もっとも人気があったのは「自然活動体験(キャンプなど)」で27.1%、次いで「工作・ものづくり体験」(24.8%)、「料理・お菓子づくり体験」(23.5%)が続いた。キャンプなどの“夏ならでは”の自然体験や、工作や料理など、“手作り”の要素がある体験が人気だった。

 また、子どもの将来に関する親の希望を聞いたところ、「職業選択」について、『親の思いを汲んでほしい』(「どちらかと言えば」含む)が7.5%であるのに対し、『子ども自身で決めて欲しい』は92.5%と圧倒的多数となった。「職業」については『安定した仕事について欲しい』(28.6%)と考える親よりも『やりたい仕事を追求して欲しい』(71.4%)と考える親が多く、「学歴」については『高学歴を望む』(35.3%)親よりも『学歴は気にしない』(64.7%)と考える親が多かった。子どもの将来に関する支援については、「子どもの将来のための準備を自分の楽しみよりも優先している」に『あてはまる』と回答した割合は62.6%、「子どもが将来なりたいものを見つけるためには、出費をおしまない」は64.7%と、いずれも過半数を超えた。一方で「子どもの独立までにどのくらいの教育費がかかるか把握している」の項目に『あてはまる』と回答した親は51.5%、『あてはまらない』は48.5%と、把握している親と把握していない親が、ほぼ拮抗した。

 具体的に、子どもの「学外学習費用」として支出している金額を聞いたところ、ひと月にかかる金額は平均14,171円。その内訳は、運動系のクラブ活動や習い事などの「運動費用」が平均3,659円、文化・芸術系のクラブ活動や習い事などの「芸術活動費用」が平均1,633円、通信教育や学習用の書籍購入などの「家庭学習費用」が平均3,021円、学習塾などの「教室学習費用」が平均5,859円となった。様々な方面で費用がかかる学外学習の中で、とりわけ学習塾などの教室学習にお金をかけている傾向がうかがえる。

■親の働いている姿や仕事の話などから大きな影響

 逆に、子どもの側の視点から、「子ども自身が将来の夢や目標を持っているか」を聞いたところ、「将来の職業」について、「はっきり目標が決まっている」は6.4%、「ばくぜんとした夢を持っている」は40.8%となり、半数近くが“将来なりたい職業像”をなんとなく描き始めている様子がうかがえる。

 学年別にみると、小学校低学年の段階では41.5%、中学校1年生になると54.1%と5割半近くまで上昇するが、中学校2年生になると将来の職業をより具体的に考え始めるためか少し下落し43.3%となる。中学校3年生では再度上昇し54.1%となるなど、“中学校入学後”や“卒業前”をきっかけに、将来の夢や目標を持ち始めている様子が伺える。なお、この傾向は「大学進学」についても同様で、小学校低学年の段階では『目標、または夢を持っている』割合は14.2%で、中学校1年生になると38.7%に上昇、中学校2年生で30.4%に下落し、中学校3年生で再度上昇し41.6%となっている。

 ちなみに、親の仕事に興味・関心を持っている子どもと持っていない子どもとで比較すると、親の仕事に興味・関心を持っている子どもは『目標、または夢を持っている』割合が高くなり、「将来の職業」で56.7%(興味・関心を持っていない子ども38.5%)、「大学進学」で33.7%(興味・関心を持っていない子ども23.5%)と、親の働いている姿や仕事の話などから、かなりの影響を受けていることが明らかとなった。
《冨岡晶》
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