【インタビュー】スマートフォン・モバイルと固定回線を結びつけるauの世界観と戦略 | RBB TODAY
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【インタビュー】スマートフォン・モバイルと固定回線を結びつけるauの世界観と戦略

ブロードバンド 回線・サービス
サービス企画本部 マルチアクセス&サービス企画部 ホームネットサービスグループ・課長の丸岡孝至氏
  • サービス企画本部 マルチアクセス&サービス企画部 ホームネットサービスグループ・課長の丸岡孝至氏
  • コンシューマ事業企画本部コンシューマ事業企画部・課長補佐の松浦年晃氏
  • コンシューマ営業本部コンシューマ営業推進部BBC営業推進1グループ・課長補佐の白井裕氏
  • 受賞記念撮影
 KDDIは、RBB TODAY主催のブロードバンドアワード2012において、スピードの部、キャリア部門ベストキャリア(東北/信越/九州)、サポートの部(東北/九州)、モバイル・サービスの部において最優秀賞に輝いた。編集部ではこれを機会に、KDDI サービス企画本部 マルチアクセス&サービス企画部 ホームネットサービスグループ・課長の丸岡孝至氏、コンシューマ営業本部コンシューマ営業推進部BBC営業推進1グループ・課長補佐の白井裕氏、コンシューマ事業企画本部コンシューマ事業企画部・課長補佐の松浦年晃氏の3名に話をうかがった。

●安定性とギガの高速性を有する固定回線の重要性

―――まず、それぞれ受賞の感想について簡単におうかがいできますか?

松浦:私自身、以前からauひかりのエリア拡大に参画しておりました。KDDIがエリア拡大を急速にスタートさせたのは昨年からで、それまでは人口密度が多い地域を中心に、局地的にエリアを拡げてきました。2012年からモバイルと組み合わせた“auスマートバリュー”による展開も開始したため、さらに我々も光・ケーブル事業者との連携を密にし、ブロードバンド・インフラの整備を進めてきました。その結果として、ベストキャリアやサポートなど多くの賞をいただき、大変うれしく思っています。昨年はベストキャリアの部は北海道地区でしたが、今回は信越地区ということで、エリア拡大の手ごたえをつかんでいます。

丸岡:スピードの部では4年連続で受賞させていただきました。我々は戸建て向けFTTHブランドとして「ギガ得プラン」を打ち出しており、高速な回線サービスをお手頃な料金でご提供してきました。まず、これについて高いご評価をいただけた点が大変ありがたいところですね。auスマートバリューではモバイルのお客様に料金を含めて訴求してきましたが、やはり固定回線に求められているスピードも重要であるため、これを励みに引き続き精進していきたいと考えています。

白井:昨年から営業エリアの拡大やauスマートバリューの展開によって、家族向けサービスのみならず、個々人へのサービスにもメリットを出せるようになり、営業面で皆様に我々のサービスをお勧めしやすくなったと感じています。たとえば「子供がスマートフォンを購入するタイミングで、インターネット回線もauひかりにしたい」、あるいは「インターネットをそれほど使わなくてもスマートフォンの料金が安くなるため検討したい」という声をたくさんいただくようになりました。

―――今回の受賞は、固定回線ユーザーの支持が大きかったわけですが、モバイルが注目される中での固定回線の位置づけ、重要性についてどのようにお考えでしょうか?

丸岡:もちろんモバイルによる利用シーンもありますが、モバイル環境だけが良くて、固定回線の環境がダメというわけにはいきません。固定回線の重要性はますます増していくものと思います。固定回線で“安かろう悪かろう”というサービスが提供されることは我々の本意ではありません。どのようなシーンでも快適にご利用いただける“3M戦略”(マルチネットワーク、マルチデバイス、マルチユース)の中で、固定回線を磨きつづけなければならないと考えています。

たとえば外では3GやLTEでモバイル・スマートフォンを利用し、家に帰ってからも快適に利用したい場合には、やはりバックボーンとなる固定回線が要になります。加えて無線LANを具備したデバイスも広がっており、コンテンツもリッチになる中で、今後も家庭内でWi-Fiが広がっていくことは間違いないでしょう。FTTH等の固定回線が高速でも、宅内でボトルネックになっては、本当の速さの恩恵をお客様に届けられません。我々はキャリアとして、エンド・ツー・エンドで高速性を体感していただけるように、こだわりを持ち続けています。そのため無線LAN内蔵ホームゲートウェイも最大速度450Mbpsにこだわりました。

―――固定回線の品質について、具体的にどのような点にこだわりをもっていますか?

丸岡:先ほど申し上げたとおり、お客様の利用環境の要が固定回線ということは変わらないと思います。そこで“安定性”と“速度”を磨くことが根本的に求められています。当然のことですが、まず回線が切れてはいけない。つまり安定性は絶対に必須の部分ですね。そして、より求められる点が速さです。単にスマートTVやスマートフォンで映像を観られるようにするだけでなく、それと同時に同居家族が個々にさまざまなデバイスを利用するシーンも想定していかなければなりませんから。

NTTや地域系事業者で100Mbps以上のサービスもありますが、我々は他社に先行して1Gbpsサービスを主力商品として積極提供してきた事業者という自負があります。導入時には「1Gbpsが本当に必要になるのですか?」という声もありましたが、ここ数年の業界の動向を見ていると、モバイルも100Mbpsになってきて、やはり1Gbpsに注力してきて良かったと感じています。FTTHで1Gbps、そして安定性があることをお客様にしっかり見定めていただければと思います。
《井上猛雄》
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