AKB48、被災地での追悼ライブに賛否 「自分の家族の命日に庭でコンサートされたら……」 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

AKB48、被災地での追悼ライブに賛否 「自分の家族の命日に庭でコンサートされたら……」

エンタメ ブログ
 東日本大震災から2年となった3月11日、アイドルグループ・AKB48は被災した東北の10ヵ所を訪問し、復興支援ライブを行った。人気グループの来訪に盛り上がる現地の様子が各メディアによって伝えられたが、その一方で、訪問地の一部では拒否反応もあったという。

 2011年3月11日に起きた東日本大震災以降、募金活動や現地でのミニライブなどを通じて被災地の復興を支援する「『誰かのために』プロジェクト」としての活動を行なってきたAKB48。震災から丸2年となった今年、そのプロジェクトの一環として、岩手・宮城・福島の東北3県10市町を訪問。数名ずつのチームにわかれたAKBメンバーが各地でライブを行った。

 その訪問先のひとつ、宮城県・女川町には渡辺麻友や島崎遥香ら6名が訪れ、ミニライブを敢行。同地域の臨時災害放送局「女川さいがいFM」は、その様子について公式Twitterを通じて、「2年前を思わせるような寒さの中、町内や石巻など周辺を中心に300人以上が集まりました。特に小学生中学生のお子さんやお子さん連れのファミリーも多く、中には『実際に逢えた』と感激で泣き出す子もいました」と、伝えた。

 しかし、その一方、多くの犠牲者の“命日”にアイドルグループによるイベントが開催されることに対し、一部の住民から不満の声があがっていたことも明かす。「3月11日が多くの町民にとっては命日であること、町主催の追悼式典の直後の開催であること、ここも多くの方が犠牲になった場所であることなどから、町内から不満の声もあがっていた事実もあります」とツイート。また、同地域のボランティア支援団体「女川町復興サポートREALeYE」も、Twitterを通じて、「命日…三回忌は喪に服す方が多く、アイドルでなくともコンサートを聞く余裕があった方は少ないのでは…。個人的には3月11日は静かにして欲しかったです。支援の気持ちは有り難いが、支援も時と場所を間違えば違うものになりますから…」「自分の家族の命日に、庭でコンサートされてキャアキャアされたら…嫌でしょう?好きだから喜ぶ人もいるだろうけど、命日ですから、優先して考えるのはファンより御遺族の心のはず。ここが被災地域でなければよかったのでしょうが…」と、複雑な思いを吐露。こうしたツイートが発せられると、ネット上でも話題となり、今回のイベントに対する賛否両論が巻き起こっていた。なお、同FM局のTwitterでは、今回のAKB48の慰問ライブについて、「日が違えば問題ないわけで趣旨や来て頂いたことには異論もなく感謝しています」としている。

 もっとも、そうした地元の拒否反応があろうことはAKB48メンバーらもあらかじめ予想していたのだろう。陸前高田市を訪れた篠田麻里子は、同地でのイベント後にTwitterで、「今日という日に私たちが行っていいのだろうか、迷惑にならないだろうか不安でしたが、私たちを呼んでいただき快く受け入れていただきありがとうございました!」と、訪問前に不安を抱いていたことを明かしている。
《花》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top