トヨタ自動車の大西弘致専務は、広州モーターショー12のプレスカンファレンスで中国への全方位戦略を改めて発表するとともに「困難なときこそ、中国を愛し、考えていく」と方針を述べた。大西専務はトヨタが中国で推進する事業戦略である「雲動計画」について説明。雲動計画では、環境対応、福祉車両の展開、アフターサービスの充実、社会貢献、そしてクルマを操り、走る喜びを提供することなどが盛り込まれており、総合的に中国におけるプレゼンスを高めることが計画されている。環境対応の面ではHVの浸透とPHV、EVの投入などを掲げ、中国自動車産業への貢献を約束するとした。また、大西専務は「高品質なクルマを提供するとともに、お客様の声を聞き、サービスの向上に結びつけていく」としたほか、人材育成などを通じた社会貢献についても話した。「お客様第一のより良いサービスを展開することで、もっと満足してもらう。販売店、サプライヤーほか、関連事業体と一体になり努力していく。困難なときにこそ中国を愛し、考えていきます」と述べた。