NEC、5千万人の携帯電話ユーザーごとに最適情報を配信できるビッグデータ処理技術を開発 | RBB TODAY
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NEC、5千万人の携帯電話ユーザーごとに最適情報を配信できるビッグデータ処理技術を開発

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今回開発された技術
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  • 処理性能のグラフ
 日本電気(NEC)は19日、複雑かつ高度な分析においても高い処理速度を維持しながら、高い拡張性を有したビッグデータのリアルタイム処理技術を開発したことを発表した。

 ビッグデータを瞬時に分析するには、データの処理・分析条件(ルール)に基づき、イベント情報を処理する「複合イベント処理技術」(Complex Event Processing: CEP)が従来用いられているが、複雑な処理ルールを手動で振り分けて配置することが困難といった課題があった。

 新技術では、並列配置した各サーバに、ユーザーがあらかじめ作成した処理ルールを最適配置するアルゴリズムを開発。これにより、データの種類・量が変動しても、サーバなどの計算リソースを効率的に利用した高速処理が可能とのこと。なお処理ルール間に関連性や依存関係がある場合は、同一サーバに配置するとともに、各サーバの負荷を均一化することが可能となっている。

 さらに、配置した処理ルールに基づいて、発生したイベントを適切なサーバへ転送する技術を開発。これにより、サーバやネットワークの処理負荷を低減するとともに、将来のデータ増にともなうシステム拡張に対応した。

 NECでは、本技術の評価のため、16台(システムとして10台、負荷発生器として6台)のサーバで10万通りの処理ルールを設定し、毎秒270万件のイベントが発生するシステムに適用した場合、リアルタイム処理が可能であることを実証したという。これは、ユーザー5,000万人に対して、20秒に一回、10万件の店舗からユーザーの属性にあった情報を配信可能な能力に相当するとのこと。

 NECは本技術の研究開発を進め、機器間通信を利用した新サービスを実現するM2Mソリューション「CONNEXIVE」の機能として、2012年度中に提供する予定。
《冨岡晶》
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