NTT Com、アジア主要都市をつなぐ高信頼の光海底ケーブル「ASE」運用開始 | RBB TODAY
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NTT Com、アジア主要都市をつなぐ高信頼の光海底ケーブル「ASE」運用開始

ブロードバンド テクノロジー
ASEケーブルルート(イメージ)図
  • ASEケーブルルート(イメージ)図
  • 台湾南沖バシー海峡付近(ケーブル故障頻発地域)
 NTTコミュニケーションズ(NTT Com) は9日、アジア主要都市を結ぶ高信頼・低遅延の大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」(略称:ASE)の運用開始を発表した。8月20日より運用を開始する。

 「ASE」は、これまでに地震や台風などを原因として頻発した、台湾南沖バシー海峡付近でのケーブル故障回避を考慮するとともに、日本からシンガポール間のケーブル敷設距離を最短ルートで設計した光海底ケーブルとなる。

 Telekom Malaysia(マレーシア)、PLDT(フィリピン)、StarHub(シンガポール)と共同で建設を進めてきたもので、本ケーブルを利用した場合、東京~シンガポール間の遅延値は64ミリ秒台となり、既存の海底ケーブルを利用するルートと比べ約3ミリ秒以上の短縮を実現している。総延長は約7,800kmで、容量15Tbps以上。

 第一弾としては、ASEの低遅延性を活かしたグローバル専用線サービスを、ASE運用開始と同日の20日より、「Arcstarグローバル専用サービス」に追加、提供開始する。なおASEは、2012年4月に開設したシンガポールのセラングーンデータセンターにも直接接続されており、NTT Comのネットワークサービスとクラウドサービスをエンド・エンドかつワンストップで利用できる。

 さらにグローバルに展開する企業向けデータ通信サービス「Arcstar Universal One」のバックボーンにASEを追加し、台湾南沖でのケーブル故障リスクを軽減する予定。また世界の主要ISPやコンテンツ事業者と直接接続しているNTT ComのグローバルIPネットワークにおいて、2012年8月中にASEをバックボーン回線として追加する。
《冨岡晶》
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