【トレンド】夏本番!求められるのは冷凍室の“大容量化”……節電対策にも効果的 | RBB TODAY
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【トレンド】夏本番!求められるのは冷凍室の“大容量化”……節電対策にも効果的

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食料品や日用雑貨の「買いだめ」はしますか?
  • 食料品や日用雑貨の「買いだめ」はしますか?
  • 冷凍室の中はいっぱいだと感じますか?
  • どのような不満を持っていますか?
  • 新たに購入する際に重視したいポイントは?
  • 冷凍室は大容量の方がいいと思いますか?
  • 冷凍室にどんなものを収納していますか?
  • ハイアールの冷凍冷蔵庫「JR-NF305A」
  • ハイアールの前開き式冷凍庫「JF-NUF136A」
 ハイアールジャパンセールスは、全国の既婚男女1,000 名に対して「冷凍冷蔵庫/冷凍庫に関する実態調査」を実施。その結果、買いだめ傾向が進んだことや活用法の多様化により、家庭の冷凍室はほぼ埋まっている状況であり、そうした中で冷凍冷蔵庫選びの基準として「冷凍室の大容量化」が欠かせない要素であることが明らかになったという。

 調査方法は、インターネットリサーチによるアンケート調査で、調査時期は2012年6月19日~6月20日。調査対象は、全国の20代以上の既婚男女で家庭用冷凍冷蔵庫・冷蔵庫・冷凍庫の所持者。サンプル数は男性が100人、女性が900人で、それぞれ全国各地方から均等に抽出している。

■ライフスタイルの変化で進む“買いだめ”傾向

 食料品や日用雑貨の「買いだめ」はしますか?という質問には、「よくする」が31.9%、「たまにする」が50.8%で、合わせると82.7%となり、買いだめが習慣化していることが分かる。共働き夫婦の増加や充実したネット通販・宅配サービスなどにより、一度に大量買いする傾向が高まってきたことが伺える。こうした買いだめ傾向も影響し、現在使用している冷凍室の容量について「いっぱいだと感じる」(30.9%)、「ややいっぱいだと感じる」(41.8%)人が全体の72.7%となり、また普段からの冷凍室の埋まり具合について聞くと、全体平均で約80%埋まっているという回答が得られた。

■冷凍冷蔵庫の不満1位は「冷凍室容量の少なさ」 5年以上前の購入者ほど顕著に

 現在使用している冷凍冷蔵庫への不満については、46.8%と約半数の人が「冷凍室の容量の少なさ」を指摘。5年以上前に冷凍冷蔵庫を購入した人ほど冷凍室の容量への不満が高いことも分かった。これから冷凍冷蔵庫を購入する際重視したいポイントとしても、1位の「電気代」(48.5%)に次いで2位に「冷凍室の大容量化」(46.1%)が挙がり、全体の96.3%の人が「大容量がいい」「やや大容量がいい」と回答。これからの冷凍冷蔵庫選びの基準として「冷凍室の大容量化」が欠かせない要素となりそうだ。

 冷凍室の収納物について聞くと、一般的に入れる肉・魚や野菜といった食材の他に、作りおき惣菜や離乳食、さらには臭い消しのために生ゴミを入れるといった工夫のほか、節電対策として半数以上の人が、保冷剤や氷枕を入れたりと、各家庭において様々な用途で冷凍室が活用されていた。最も冷凍室がパンパンになる月については、1位8月、2位7月、3位6月と、やはり夏場において冷凍室がいっぱいになる傾向にあった。

■大容量冷凍室と豊富なラインナップで売り上げ好調

 大容量冷凍室ニーズが顕在化する中、順調に冷凍冷蔵庫および冷凍庫の売り上げを伸ばしてるのが、白物家電で世界No.1シェアを持つハイアール。同社に電話取材をしたところ、この夏商戦(6月から9月)の売り上げ(台数ベース)は、2010年度同期比でみると、冷凍冷蔵庫が約140%、冷凍庫では約135%の数字を見込んでいるという。

 その要因として、ハイアールジャパンセールス 営業企画課の成田 篤史氏は、「20代から30代くらいの夫婦や小世帯の家族で、共働きの場合も多く、週末にまとめ買いしたものを冷凍保存しておくようなライフスタイルが定着してきています。弊社の冷凍冷蔵庫では、305Lのものがクラス最大容量の冷凍室を備えており、価格も求めやすく好評です。」とコメント。単に大きい冷蔵庫ということでは600Lクラスのものなどあるが、中々コスト面でハードルが高く手が出しにくい。そこを、大きい冷凍室を効率よく使うことでカバーできるという考えだ。冷凍室の大きいタイプはまだまだ馴染みが薄いものの、徐々に浸透し、店頭での指名買いも多くなっているそうだ。また、同社の製品はイタリアでデザインされてヨーロッパでも売られており、若い世代にはデザイン性で選ばれることも多いとのこと。

 冷凍庫に関しては、「冷凍庫は、家庭によって置ける場所や用途も異なり、細かくニーズが分かれています。ですので、容量と形状それぞれの面でたくさんの種類をそろえており、現在12機種のラインナップを展開しています」「最近では都市部やその周辺のベッドタウン近郊の主婦の間で、冷蔵庫に冷凍庫を足して使うというのが広まっています。コストコなどで冷凍食材をまとめ買いしたくても冷蔵庫に入りきらない、そういった時にキッチン周辺に置きやすく使いやすい、幅60cm以下で前開きのタイプのものなどが新規で売れ始めています」とした。

 冷蔵庫市場全体でみると、野菜室などの“鮮度保持”が大きなテーマとしてあり、高機能化も進んでいる。そういったニーズも確かにあるが、成田氏は「冷凍庫がいっぱいになるのをどうにかしたいというニーズも確実にあります。それが重要というのは他社も分かっていると思います」と言う。単に機能競争するのではなく、消費者自身の「くらし」に合っている商品かどうかを追及・提供していきたいとのことだ。

■夏本番、冷凍室や冷凍冷蔵庫を賢く使うには?

 夏本番を目前に控え、冷凍室や冷凍冷蔵庫はどのように活用できるのか、料理研究家で「ダイレクトフリージング」の提唱者である村田裕子氏に話を聞いた。

 「ダイレクトフリージング」は、肉も野菜も下ごしらえなしでそのまま冷凍してしまうという、それまでの常識を180度変えた冷凍術。「野菜は下茹でしてから、肉などは調味料で下味をつけてから、といった“ひと手間”が、忙しい主婦の方にとっては難しいのでは」(村田氏)という想いから実際に様々な食材での実験を繰り返して、その効果を確認したもの。手間がかからないことに加え、懸念された味や鮮度の変化もほとんどなく、また下味をつけないことで使用する際の汎用性も高まるなどのメリットがあり、発表以来大きな反響を呼んでいる。

 家庭でのフリーンジングに対する関心について村田氏に聞くと、「『ダイレクトフリージング』は数年前に提唱したものですが、未だ夏前の時期には雑誌等に必ず取り上げられるなど注目していただいています。加えて、景気があまり良くない中、昨年の震災等もあり、家で節約しながらご飯を食べよう。忙しいからといって食材を無駄にしないようにしたい。といった意識が出てきており、ホームフリージング自体への関心は高まっています」とのこと。そこで、ホームフリージングをする上で、冷凍冷蔵庫に求める要件についても尋ねると、「ホームフリージングはもちろん、乾物の上手な保存などにも冷凍室は使えます。最近の住宅は密閉性が高く、湿度や気温も高くなりがちなので、冷凍室の使い道も多くなります。なので、冷蔵室に対して冷凍室の割合ができるだけ大きいものの方が、長い目でみるとお買い得だと思います。」といい、冷凍室が大きいタイプを推奨。これは、市場のニーズとも合致している。

■この夏オススメの冷凍食材!

 最後に、この夏オススメの冷凍術・食材について聞くと、「少し面白いものですと、甘酒があります。糖度が高くカチカチには凍らないので、果物と一緒にミキサーにかけてフルーツジュースにすることができます。甘酒は、飲む点滴ともいわれていて、熱い時期の疲労回復にも役立ちますし、ブドウ糖が含まれているので、朝飲めば脳が活性しやすいエネルギーにかわってくれるのでオススメです」「夏は冷たいものばかり飲んで低体温症になることもあるので、すりおろした生姜を小分けにして冷凍しておいて、甘酒やそうめん、うどんなどに入れるのも効果的です」などと教えてくれた。

 夏本番に向け、今年は例年以上に節電・節約が求めらる。そんな中、猛暑対策として時短レシピや冷たい食品、保冷剤などの出番も多く、冷凍室の需用は高まることが予想されるが、多くの家庭の冷凍室はパンパンという状況。各家庭で冷凍室の活用術、利便性を見直すことは、今夏を乗り切るだけでなく、これからの日々を快適に過ごすことにつながる大きなポイントと言えるだろう。
《白石 雄太》
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