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デジタル化で教科書の重さ1/10以下…シャープと大阪府立大学が実験

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作業療法学専攻の教科書とタブレット端末
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 シャープと大阪府立大学は6月14日、同大学の学生と教員の計90名を対象に、タブレット端末を活用したデジタル教科書の実証実験を5月より試験的に導入、6月に本格的に開始したと発表した。

 本実験は、大学の先進的教育・学習環境の構築に向けた共同事業の一環という。対象となる総合リハビリテーション学部の4年次の学生は、臨床実習の際、9~15冊(重さ約6.5〜11.2キログラム)の教科書・参考書籍を持ち歩く必要がある。これらの教科書・参考書を電子化し、収録したシャープ製のタブレット端末を学生に貸与し、活用における問題点を検証する。実験期間は、2012年11月までを予定している。

 利用端末は、タッチパネル対応10.1型液晶で、重さは640グラム。紙の教科書と比べて10分の1以下の重さだ。Androidを搭載し、書籍ビューアには、シャープが開発したXMDFビューアが使われている。教科書の閲覧したいページをすばやく表示し、重要な箇所にマーカーやしおりを挿入できるという。シャープは、ICT化が進む中で、この実証実験を通してタブレット端末を活用したデジタル教科書を増やしていかれればよいと考えている。

 実験結果は、日本総合研究所が主催する「スマートキャンパスライフ研究会」(大阪府立大学、シャープ、出版社、流通事業者などの異業種で構成)において結果を集約し、課題検討を行う予定だ。

◆実証実験の概要
・実験期間:2012年5月~2012年11月(予定)
・利用対象者:
 総合リハビリテーション学部 各専攻4年次生および教員 合計90名
 理学療法学専攻 21名
 作業療法学専攻 28名
 栄養療法学専攻 31名
 教員 10名
・電子化対象教科書、参考書籍
 理学療法学専攻教科書 9冊(2社)
 作業療法学専攻教科書 15冊(3社)
 栄養療法学専攻教科書 12冊(4社)
 各学科作成の「実習の手引き」 
 日本食品標準成分表2010 文部科学省のHP公表参考資料
 日本人の食事摂取基準(2010年版)厚生労働省のHP公表参考資料
・利用端末:シャープ製タブレット端末(AndroidTM 2.3、タッチパネル対応10.1型液晶)
・電子書籍フォーマット
 対象教科書などを、XMDF方式で収録
《工藤 めぐみ》
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