日本クラフトフーズは24日、同社のガムブランド『ストライド』の新CM発表会を開催、同CMオリジナルのヒーロー「超時間ヒーローストライド」が登場し、キャラクターデザインを手がけた出渕裕氏がデザインに込めた思いなどを語った。ガムのプロモーションにキャラクターが設定されるというのは異例。
■「アメリカのヒーローに近いイメージ」……出渕氏
出渕氏は、「機動警察パトレイバー」や「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」といったアニメ作品から仮面ライダーシリーズなどの特撮映画まで、メカニックデザインやキャラクターデザインを担当、現在は『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めている。
発表会場では、5月7日より放送される予告編CMの披露のほか、実際にボディスーツを身にまとった「超時間ヒーロー ストライド」が登場。3名構成となるヒーローのコスチュームは「ストライド」を連想させる、黒を基調にそれぞれ緑、青、黄色、のアクセントカラーが入ったデザインに仕上がった。出渕氏のデザイン画を元にコスチュームを制作したのは「キューティーハニー」や「GANTS」などの衣装を手がけた竹田団吾氏が担当した。
今回のキャラクターデザインについて、出渕氏は「ヒーローって伺ったとき、日本のヒーローというより、アメリカのヒーローに近いイメージを求められているのかなと考えながらやりました。“アメリカのヒーローじゃないじゃん”て言われたらそれまでで、根っこは日本特撮の人なので……（笑）」と、謙遜したようす。
予告編のCMでは、宇宙空間を飛んでいく3つの光の映像から始まり、路地裏に降り立つヒーローの姿が映し出される。ヒーローの額に光る”S”の文字、“あきらめるか、続けるか”、“5.14”とのメッセージが示されCMは終了、ヒーロが今後どのようなストーリーを展開するのか、全て謎に包まれたまま。
完成したCMを始めて見たという出渕氏「どうなんですかこの後？、俺にも見してくれるんですか？」と、「続きを見せてくれ」と制作者側にリクエスト。「あまりCMって感じじゃないですよね、そういう番組が始まるのかと思いました」との感想を語った。
■予告編は5月7日から、本編は5月中旬より展開
宇宙戦艦ヤマトのファンであったという出渕氏、“あきらめるか、続けるか”といったCMのメッセージについて、「あきらめずに続けた結果、宇宙戦艦ヤマトの監督をやっているんですけど、まさに自分に対しての言葉ではないかと。今現在の自分にとっては、そうであったからやれたというメッセージで非常に共感できる言葉」と語った。
続けて「僕もどっちかというと、あきらめちゃうところがあるんですけど、人にはこだわらなければならない一点というのはあると思うので、それはこだわって続けていこうということなのかなと思います」と述べた。
今後のヒーローの活躍で希望することについて、出渕氏「一回こっきりではなくて、継続的にシリーズ化してくれると観客として楽しめるかな。CMでこういったアプローチをするっていうのはなかなかないと思うし、“本格的なものをやりたい”ってことで（依頼を）受けたところもあるので、継続していって欲しいと思います」との思いを語った。
5月7日の予告編CMの放送開始に続き、5月中旬から本編CMを放送予定。なお、予告編CMは、4月25日より「ストライド」ブランドサイトにて先行公開される。
《編集部》
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