ICT総研は4日、東日本エリアでのスマートフォンとデータ通信カードの電波状況実測調査の結果を発表した。東日本エリアの全30ヵ所において、各キャリアのスマートフォンに加え、イー・モバイルとUQコミュニケーションズのデータ通信カードを用いて、通信速度を計測した。調査期間は5月14日~20日の日中(9時~17時)。 その結果スマートフォンではauが東日本エリア全体で最速の下り0.88Mbps、上り0.70Mbpsを記録し、NTTドコモ(下り0.79Mbps、上り0.44Mbps)がこれに続いた。ソフトバンクモバイルは、「GALAPAGOS 003SH」と「iPhone 4」で計測したが、首都圏(12地点)では善戦したものの、東北(18地点)での数値が、GALAPAGOS(下り0.58mbps、上り0.28Mbps)とiPhone 4(下り0.54Mbps、上り0.22Mbps)共に低迷し、東日本エリア全体での平均速度を押し下げる形となった。 データ通信カードでは、イー・モバイルとUQは首都圏、東北で満遍なく1Mbps以上の平均速度を観測した。下り速度はイー・モバイル(1.33Mbps)、上り速度はUQ(1.81Mbps)が東日本エリア全体で最速となった。ただしUQは東北地方の7ヵ所で圏外表示になるなど、エリア拡大途上な面が見られた。 同調査の東北地方の測定場所は仙台や盛岡など、東日本大震災で大きな被害を受けた沿岸部ではないことなどから、震災の影響による通信の不通などは見られなかったという。 計測に利用された端末は以下の通り、・NTTドコモ「Xperia arc SO-01C」、・KDDI(au)「htc EVO ISW11HT」(3Gモード)・ソフトバンクモバイル「GALAPAGOS 003SH」、「iPhone 4」・イー・モバイル「D22HW」・UQコミュニケーションズ「Aterm WM3200U」