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【レビュー】電子書籍リーダー「biblio Leaf SP02」をチェック(後編)

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biblio leaf
  • biblio leaf
  • LISMO Book Storeのトップページ。ここからフリーワード検索やカテゴリ検索で、読みたい本を探せる。ラインナップは、2011年度中に10万タイトルに拡大するとのことなので、今後が楽しみだ
  • カテゴリ検索で、「週刊朝日」の記事を絞り込んだ結果。1本42円からと、リーズナブルな価格設定で、ちょっとした空き時間に読むのに適している
  • きちんとルビが表示されるのは嬉しい。読めない漢字が出てきたときに助かるという単純な話ではなく、作品によっては、作者が「こう読ませたい」という意図で通常とは異なる「読みがな」を振っているケースもあるからだ
  • ブックカバーが付属する
  • スタイラスペンは上部に収納
  • ソーラーパネルを搭載する
  • 文字の拡大縮小をサイドのボタンで行える
 今回は「biblio Leaf SP02」による書籍購入を中心に紹介しよう。

 ライバル製品の中には、電子書籍リーダー本体から直接本のダウンロードを行えないものもある。しかし、biblio Leafには無線LANと3G回線による通信機能が搭載されており、いずれかのネットワークを経由してauが提供するダウンロードサイト「LISMO Book Store」に接続することで、直接、本をダウンロードできる。

 LISMO Book Storeに接続するには、auが携帯電話やPC向けに提供するポータルサイト「au-one」のID(au-one ID)が必要だ。au-one IDは登録も利用も無料で、biblio Leafから新規に登録することもできる。auの携帯電話を利用しているユーザーで、すでにau-one IDを持っていれば、それを使うことができる。筆者はau携帯電話のユーザーだったので、手持ちのIDを利用した。

 biblio Leafのメイン画面から「LISMO Book Store」を選択すると、ログイン画面が表示され、au-one IDとパスワードを入力すると、自動的にLISMO Book Storeのサイトに接続される。入力は、画面に表示されるソフトウェアキーボードで行う。

 LISMO Book Storeには、2010年2月現在、約2万点のタイトルが取り揃えられているという。目的の本を探すには、フリーワード検索のほか、カテゴリ検索も利用できる。カテゴリ検索では、小説、実用書、雑誌などの大分類に続いて、小説ならば、文芸、SF、ミステリー、ファンタジー、ホラーなどのジャンルに絞り込め、さらに文芸ならば、日本文学、外国文学、ライトノベル、エッセイ、紀行などのサブジャンルに絞り込んで探すことができた。また、無料でダウンロードできる青空文庫もカテゴリの1つとして用意されていて、2000タイトルの作品が揃っている。なお、雑誌については、執筆時点で「AERA」と「週刊朝日」の特集記事が、記事単位で購入可能だった。

 販売されている書籍の中には、“立ち読み”に相当する「お試し版」を用意しているものもあり、購入前に作品の一部が無料で読めるのは嬉しい。

 実際に有料の書籍と雑誌を購入してみた。支払いには、「クレジットカード決裁」「auかんたん決裁」「ポイント使用」の3つが選べる。auかんたん決裁とは、携帯電話の月々の利用料金と合算して支払えるというもの。また、LISMO Book Storeでは購入金額の3%がポイント還元され、このポイントを使って決裁することもできる。今回はクレジットカード決裁を選んだ。

 1冊当たりのダウンロード時間は短く、3G回線を利用している場合、400ページ程度の文庫本1冊ならば、長くても数十秒といったところだ。ちなみに無線LANのほうが高速で、数秒でダウンロードが完了する。

 本体には2GBのデータフォルダが用意されていて、約3,000冊相当の書籍を保存することができる。

 LISMO Book Storeで販売されている本のラインナップは現在拡充している最中ということで、読みたい本が販売されていないこともある。しかし、これは現在の電子出版業界全体が等しく抱えている課題だ。その中にあってLISMO Book Storeはタイトル数を揃えているほうであり評価できる。しかも、LISMO Book Storeでは、2011年度中にタイトル数を10万点まで拡大するというから、今後に大いに期待したい。

 そのほかにも、biblio Leafを使っていて気に入った点がある。

 1つはルビへの対応だ。電子書籍のデータにルビ情報が含まれていれば、きちんとルビを表示することができる。しかも、設定によりルビの表示/非常時を切り替えることもできる。

 また、バッテリーの持続時間が長いのも好印象だ。電子ペーパーは、画面の書き換え時以外は、ほとんど電力を消費しない。したがって通信機能をオフにしておけば、電源が入っているかどうかよりも、画面をどれだけ書き換えたか(ページをめくったか)が、電力消費量を左右する。そのため、カタログ上もバッテリー持続時間は「130,000ページ(約50冊相当)」と表記されている。 今回、実際の利用に即して4日間試用しただけでは、バッテリーの残量がゼロになることはなかった。2~3ぱ泊程度の小旅行なら、ACアダプタを持っていく必要もないだろう。出張などでPCも一緒に持っていくのなら、USBケーブルで充電することも可能だ。

 短い期間の試用であったが、biblio Leafは、普段、外出先に持ち歩く電子書籍リーダーとして、非常によくできていると感じた。近所に大型書店がなく、1カ月間に何度も電車に乗って書店に出かける筆者にとっては、基本使用料の月額料金525円も安い。ただし、LISMO Book Storeのラインナップの一層の充実を切に望む。
《RBB TODAY》
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