ライバル製品の中には、電子書籍リーダー本体から直接本のダウンロードを行えないものもある。しかし、biblio Leafには無線LANと3G回線による通信機能が搭載されており、いずれかのネットワークを経由してauが提供するダウンロードサイト「LISMO Book Store」に接続することで、直接、本をダウンロードできる。
LISMO Book Storeに接続するには、auが携帯電話やPC向けに提供するポータルサイト「au-one」のID(au-one ID)が必要だ。au-one IDは登録も利用も無料で、biblio Leafから新規に登録することもできる。auの携帯電話を利用しているユーザーで、すでにau-one IDを持っていれば、それを使うことができる。筆者はau携帯電話のユーザーだったので、手持ちのIDを利用した。
biblio Leafのメイン画面から「LISMO Book Store」を選択すると、ログイン画面が表示され、au-one IDとパスワードを入力すると、自動的にLISMO Book Storeのサイトに接続される。入力は、画面に表示されるソフトウェアキーボードで行う。
LISMO Book Storeには、2010年2月現在、約2万点のタイトルが取り揃えられているという。目的の本を探すには、フリーワード検索のほか、カテゴリ検索も利用できる。カテゴリ検索では、小説、実用書、雑誌などの大分類に続いて、小説ならば、文芸、SF、ミステリー、ファンタジー、ホラーなどのジャンルに絞り込め、さらに文芸ならば、日本文学、外国文学、ライトノベル、エッセイ、紀行などのサブジャンルに絞り込んで探すことができた。また、無料でダウンロードできる青空文庫もカテゴリの1つとして用意されていて、2000タイトルの作品が揃っている。なお、雑誌については、執筆時点で「AERA」と「週刊朝日」の特集記事が、記事単位で購入可能だった。
実際に有料の書籍と雑誌を購入してみた。支払いには、「クレジットカード決裁」「auかんたん決裁」「ポイント使用」の3つが選べる。auかんたん決裁とは、携帯電話の月々の利用料金と合算して支払えるというもの。また、LISMO Book Storeでは購入金額の3%がポイント還元され、このポイントを使って決裁することもできる。今回はクレジットカード決裁を選んだ。
LISMO Book Storeで販売されている本のラインナップは現在拡充している最中ということで、読みたい本が販売されていないこともある。しかし、これは現在の電子出版業界全体が等しく抱えている課題だ。その中にあってLISMO Book Storeはタイトル数を揃えているほうであり評価できる。しかも、LISMO Book Storeでは、2011年度中にタイトル数を10万点まで拡大するというから、今後に大いに期待したい。