モトローラ、「上海万博」で強力なLTEエコシステムを実証 ~ 中国の次世代規格「TD-LTE」を活用 | RBB TODAY
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モトローラ、「上海万博」で強力なLTEエコシステムを実証 ~ 中国の次世代規格「TD-LTE」を活用

ブロードバンド テクノロジー
上海万博の会場の模様
  • 上海万博の会場の模様
  • TD-LTEに関して説明中
  • TD-LTEを活用した乗物
 モトローラは5日、「2010年上海万博」の屋内TD-LTEカバレッジのメインプロバイダとして同社が提供した、世界初となるエンドツーエンドのTD-LTEソリューションについて発表した。

 「TD-LTE」はLTEの1つで、中国が推進する3.9G規格と言える。モトローラが提供したTD-LTEネットワークは、加入者用機器、eNodeB、バックホール、進化型パケットコア(EPC)、課金、LTEマネジャーで構成され、提携ベンダーは、Aricent、Bridgewater Systems、Cisco、Continuous Computing、Emerson Network Power、IBM、Innofidei、Sequansの各社となっている。

 モトローラ ネットワークス部門プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントであるフレッド・ギャバード氏は「上海万博において、実績のある当社のイノベーションと、クラス最高のベンダー各社によるコアとデバイス向けのコンポーネントをともに活用した4Gソリューションを開発することで、当社はリーダーシップを示しています。LTEエコシステムの推進を継続することで、当社はTD-LTEの商用化を実現させ、通信事業者が真のブロードバンド体験を加入者に提供できるよう支援しています」とのコメントを寄せている。

 モトローラは、チップセット/ターミナル・ソリューションでInnofidei社およびSequans社と協働し、モトローラのTD-LTEネットワーク上で24の同時ビデオ・ストリーム、遠隔監視、高速インターネット閲覧の各種アプリケーションを実行するなど、高品質ビデオウォールのデモを行っている。また、万博の単一セクター上で複数のベンダーによる複数のデバイスの実行とスケジューリングを行うことにより、LTEに関する新たな世界初を実現した。

 またモトローラは万博で、エンドツーエンドのLTEソリューションの一部として、Bridgewater Systems社のBridgewater Home Subscriber Server(HSS)も使用している。HSSは、加入者と機器に関する情報を格納するマスター・リポジトリで、加入者ID、サービス・プロファイル、認証、許可、サービス品質をリアルタイムで管理できる。モトローラとBridgewaterは、Bridgewater HSSとPolicy Controller Rules Function(PCRF)の両方を使用し、加入者、機器、アプリケーションの管理を行うことで、世界各国の大手通信事業者と協力し、LTEに関する複数のトライアルと展開に取り組んでいるとのこと。
《冨岡晶》
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