【OGC 2010】注目のソーシャルアプリビジネスの傾向とインフラ条件

2010年2月18日(木) 15時15分
ビットアイルの高倉敏行氏(マーケティング本部 事業推進部 部長)の画像
ビットアイルの高倉敏行氏(マーケティング本部 事業推進部 部長)
SNSオープン化の流れとともに、ソーシャルアプリケーションパッケージの需要も伸びるものと予測の画像
SNSオープン化の流れとともに、ソーシャルアプリケーションパッケージの需要も伸びるものと予測
従来のインターネットサービスと異なるソーシャルネットサービスのトラフィック。サービス開始からトラフィックが集中し、急激なトラフィックの増加も見込まれるの画像
従来のインターネットサービスと異なるソーシャルネットサービスのトラフィック。サービス開始からトラフィックが集中し、急激なトラフィックの増加も見込まれる
ソーシャルネットアプリに求められるインフラ要件。ネットワーク特性を満たすように、初期キャパシティの確保や、短納期での利用、柔軟性や拡張性が求められるの画像
ソーシャルネットアプリに求められるインフラ要件。ネットワーク特性を満たすように、初期キャパシティの確保や、短納期での利用、柔軟性や拡張性が求められる
ソーシャルアプリケーションパッケージのサービス概要。短納期、短期利用、初期費用不要、大量サーバーの迅速な提供などの特徴があるの画像
ソーシャルアプリケーションパッケージのサービス概要。短納期、短期利用、初期費用不要、大量サーバーの迅速な提供などの特徴がある
パッケージのサービス構成。「シングル構成」または「冗長構成」の2タイプが用意され、インターネットの高速回線も選べるの画像
パッケージのサービス構成。「シングル構成」または「冗長構成」の2タイプが用意され、インターネットの高速回線も選べる
基本パッケージの詳細内容。初期コストが不要で、シングル構成時で月額100万円、冗長構成時で月額140万円と低額で提供の画像
基本パッケージの詳細内容。初期コストが不要で、シングル構成時で月額100万円、冗長構成時で月額140万円と低額で提供
パッケージのオプション内容。ロードバランサー、追加サーバー、1Gbpsへの共用回線アップグレードなどに対応できるの画像
パッケージのオプション内容。ロードバランサー、追加サーバー、1Gbpsへの共用回線アップグレードなどに対応できる
他サービスとの比較。初期投資、料金、納期、利用期間など、ソーシャルアプリケーションパッケージの優位性が分かるの画像
他サービスとの比較。初期投資、料金、納期、利用期間など、ソーシャルアプリケーションパッケージの優位性が分かる
●ターゲットを絞った新インフラサービスを続々と展開中

 東京都内で開催された「OGC 2010」。ビットアイルの高倉敏行氏は、「ソーシャルアプリケーションプロバイダー向けインフラサービスのご案内」をテーマに講演を行った。

 同社は2009年8月にクラウドサービス「Cloud ISLE」を投入し、さらに顧客ターゲットを絞った新インフラサービスも続々と展開中だ。アプリケーションベンダー向けのSaaS基盤や、デジタルコンテンツ制作事業者向けのオンデマンドサービスを開始。さらに今年2月からは、ソーシャルアプリケーションプロバイダー(SAP)およびSAP支援事業者向けに専用パッケージの提供を開始した。

 同社がソーシャルアプリケーションパッケージを市場に投入した理由は何だろか? その背景としてSNSオープン化の流れがあるという。国内では2009年8月にmixiがオープン化され、2010年の年明けにはモバゲータウンのオープン化も続いた。またGREEもオープン化を発表している。高倉氏は「まさに2010年はソーシャルアプリビジネスのターニングポイントになると捉えている。特に我々のビジネスでは、昨年のmixiモバイルの開始が大きな影響を与えたと思う」とした。

 多くの企業がソーシャルアプリビジネスへの参入を検討しているのは、SNSが抱える膨大なユーザーからのアクセスを期待できるからだ。実際、SNS御三家のmixi、モバゲータウン、GREEはいずれも1500万人以上のユーザーを擁している。従来のようにプロモーションプランを立て、マーケテイング戦略を実行しなくても、多くのユーザーにアプローチできるのだ。またAPIによるプラットフォーム機能を活用したコンテンツも容易に開発できる。アイテム課金や広告など収益の獲得オプションも多いし、既存コンテンツの流用も可能だ。

 高倉氏はソーシャルアプリビジネスの特性について「集客に労力・資金が少なくて済む。早期収益化を期待でき、結果が早く出る。アイデア次第で複数のサービスを展開できる」と説明する。しかし、このようなビジネス機会の一方で、ソーシャルアプリビジネスには、これまでのインターネットサービスと異なる特性がある点も指摘する。

 たとえばネットワークトラフィックの特性がそれだ。ソーシャルアプリビジネスでは、サービス当初からトラフィックが集中する可能性がある。もともとネットワーク性を利用したアプリケーションであるため、急激なトラフィックの増加も見込まれる。追加機能やプロモーションによってもトラフィックが影響する。逆に、ひとたびサービスに人気がなくなれば、一気にトラフィックも減少する傾向がある。

 そして、このようなインフラ要件を満たす最適解として、先ごろ同社が提供を開始したのが、まさしく「ソーシャルアプリケーションパッケージ」なのだという。このソーシャルアプリケーションパッケージは、ソーシャルアプリビジネスをスタートアップする際のインフラとして必要なサービスをワンパッケージで提供するもので、短納期(利用開始まで最短2週間)、短期利用(最低3ヶ月、追加サーバー1ヵ月)、初期費用不要、大量サーバーの迅速な提供(サーバー増設最短3営業日)といった特徴がある。

 パッケージには、ラック、電源、インターネット回線、サーバーなどのレンタル機器のほか、監視・運用サービスも含まれ、基本パッケージとして「シングル構成」または「冗長構成」の2タイプが用意されている。このほかにオプションとして、サーバーやロードバランサーも追加できる。インターネット回線も基本となる100Mbps共用のほか、増速オプションとして1Gbps共用を選択することも可能だ。100Mbps共用回線の基本パッケージ費用は、シングル構成で月額100万円、冗長構成で月額140万円と低額に抑えられている。初期コストが不要だという点も見逃せないところだ。

 最後に高倉氏は、他社のサービスと同社のソーシャルアプリケーションパッケージを比較して、その優位性をアピールした。データセンターの利用では長期契約になり柔軟性もなく、クラウドは海外サービスが多いためレイテンシ(遅延)の問題もあるという。同社のパッケージでは速度も問題なく、契約も短くて済むためリスク回避も可能だ。高倉氏は「今後は、価格レンジが小さく、さらに柔軟性に富んだ新しいサービスメニューも展開していく予定だ」として、講演を終えた。
《RBB TODAY》
注目の情報[PR]

注目ニュース

【OGC 2010】ゲーム業界のソーシャルアプリケーションサービス参入に最適な基盤 〜「OGC 2010」展示ブース編

 2月17日、千代田区のベルサール神田において、「OGC 2010」が開催された。ここでは出展社ブースの中から、ビットアイルの展示内容について紹介する。

ビットアイル、ソーシャルアプリケーション向けインフラサービスを強化

 ビットアイルは2日、ソーシャルアプリケーションプロバイダ(SAP)およびSAPに対し開発・運用・インフラ等の支援を行う事業者向けのインフラサービスを強化することを発表した。

ビットアイル、デジタルコンテンツ制作事業者向けクラウドサービスを提供

 ビットアイルは14日、デジタルコンテンツ制作・編集向けに業種特化型クラウドサービス「デジタルコンテンツ制作事業者向けオンデマンドサービス」の提供を開始した。

独立系だからできるクラウド戦略——ビットアイルのCloud ISLE

 ビットアイルは本年9月、クラウドコンピューティングに向けての新しいサービスを発表した。

iDCのクラウド戦略「Cloud ISLE」発表——ビットアイル

 ビットアイルは14日、クラウドコンピューティングへの取り組みとして「Cloud ISLE」戦略と、それに関連する新サービスを発表した。

ビットアイル、“Cloud ISLE”ブランドの第1弾「Cloud LAB」を提供開始 〜 主要仮想化ソフトの検証環境

 ビットアイルは8日、「Cloud ISLE」のブランドで展開するクラウドサービス群の第1弾として、「Cloud LAB」サービスの提供を開始した。

総務省、「クラウドコンピューティング時代のデータセンター活性化策に関する検討会」を開催

 総務省は8日、「クラウドコンピューティング時代のデータセンター活性化策に関する検討会」を開催すると発表した。

ビットアイル、低コストをコンセプトとしたIT事業継続サービスの提供を開始

 ビットアイルは27日、自社のiDCサービス利用顧客企業に対し、事業継続対策を低コストで実現することをコンセプトとした、「IT事業継続サービス」の提供を開始した。

NECとビットアイルなど3社、エコ関連サービスで協業 〜 省電力サーバでエコを実現

 ビットアイル、日本電気(NEC)、およびNECネッツエスアイの3社は10日、エコ関連サービスで協業を開始したことを発表した。

ビットアイル、文京区に最大規模のIDC——クラウドニーズに対応

 5日、ビットアイルは、都内に4つめとなるインターネットデータセンターを開設し、稼働を始めたと発表した。同時に、プレス向けにこの第4データセンターの見学会も行われ、設備等のお披露目ともなった。

【特集・データセンターが変わる!】ビットアイルの新データセンター「第4データセンター」をチェックする!!

 東京都内にて、データセンターの建設が相次いでいる。ここ1年を見ても、大塚商会は秋葉原、KDDIは府中市、伊藤忠テクノソリューションズは文京区にてそれぞれデータセンタの運用を開始している。都内では、デ...

ビック東海、ビットアイル、テラス、動画配信、iDCサービスなどで業務提携を検討

 ビック東海とビットアイル、テラスの3社は17日、動画配信ソリューションを含む戦略的業務提携について、共同で検討を進めることに合意した。

CSKホールディングスとビットアイルが資本・業務提携

 CSKホールディングスとビットアイルは18日、資本・業務提携をしたと発表した。ビットアイルが第三者割当増資による株式発行を実施し、CSKホールディングスが15,000株を引き受ける。

RSS

特集・連載

ブロードバンド/無線LANスポット検索

ブロードバンド検索
-

ピックアップフォト