NEC、新世代技術「OpenFlow」を用いたネットワーク制御技術をモバイル網にも適用
「OpenFlow」は、ネットワークの通信単位を“フロー”として定義し、フロー単位できめ細かな経路制御や品質確保などが可能な技術。米国Stanford大学が中心となり設立した「OpenFlowコンソーシアム」が提唱している技術およびインターフェイス仕様の総称で、NECは設立当初から同コンソーシアムに参加している。
今回開発された技術は、複数基地局の利用状況をモバイル通信方式に応じて収集するモジュールなどを利用して、モバイル網における位置情報や電界強度、通信資源の利用状況、およびモバイルバックホールの混雑状況を鑑みて最適なモバイル通信経路を動的に決定する機能となる。この技術により、通信基地局やネットワーク回線・スイッチ、サーバなどから成るモバイルバックホールにおいて、複数モバイル通信方式の動的な切り替えによる高品質サービスの提供、および通信負荷の低い基地局の電源OFFによる省電力化が可能となる見込みだ。今回特に、モバイル通信方式の例として、WiMAXとWiFiを用いて、動画視聴の際に一方の通信に混雑が生じても、他方の通信方式に自動的かつスムーズにネットワークの切り替えが行えることを実証したという。
NECではこれまで、OpenFlowを採用した「プログラマブルフロースイッチ」の試作と日米間ネットワークでの実証実験を行っており、米Stanford大学と共同でClean Slate Laboratoryを設立するなど、グローバルな体制で新世代ネットワークの実現に向けた先進的な研究開発を進めている。同社は今後も、固定網とモバイル網を統合的に管理するネットワーク運用管理技術の開発をOpenFlowを活用しながら進めていくとしている。なお、この技術を用いたデモシステムが、2月15日〜18日にスペイン・バルセロナにて開催される「Mobile World Congress 2010展示会」で参考展示される予定。
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