【クチコミ分析が企業戦略を変える】ブログ・クチコミを強力なマーケティング情報に進化させる「感°Report」

2010年1月15日(金) 08時32分
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設定した分析結果の例
分析結果として出力可能なグラフを選ぶメニュー。競合商品名によるレーダーチャートなども出力できるの画像
分析結果として出力可能なグラフを選ぶメニュー。競合商品名によるレーダーチャートなども出力できる
「分析設定」メニュー。必要なら検索に含めたい関連語、除外したい関連語などを指定して、分析の精度を上げるの画像
「分析設定」メニュー。必要なら検索に含めたい関連語、除外したい関連語などを指定して、分析の精度を上げる
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検索対象に関連語を加える
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ノイズになりそうな検索関連語を排除する
期間ごとのクチコミ量とその内容がわかる「評判ウォッチ」のグラフ例。ポジティブ評価、ネガティブ評価の傾向がわかるの画像
期間ごとのクチコミ量とその内容がわかる「評判ウォッチ」のグラフ例。ポジティブ評価、ネガティブ評価の傾向がわかる
「評判ウォッチ」のレポート。どのような点(キーワード)を評価しているかが分析可能だの画像
「評判ウォッチ」のレポート。どのような点(キーワード)を評価しているかが分析可能だ
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「反響ウォッチ」で抽出されたキーワード
「反響ウォッチ」で抽出されたキーワード(レポートファイルに出力されたもの)の画像
「反響ウォッチ」で抽出されたキーワード(レポートファイルに出力されたもの)
「原文を見る」機能の実行例。「大みそか」というキーワードを分析した結果の画像
「原文を見る」機能の実行例。「大みそか」というキーワードを分析した結果
「分析設定」の対象キーワード入力画面。ベーシック版ではメイン1、比較3、合計4つのキーワードを入力できる。スペシャル版では合計20のキーワードが指定可能の画像
「分析設定」の対象キーワード入力画面。ベーシック版ではメイン1、比較3、合計4つのキーワードを入力できる。スペシャル版では合計20のキーワードが指定可能
分析の実行結果。指定期間の間でそのキーワードが「バースト」したタイミングや話題分類、「評判」を確認できる。さらに競合比較ビューでは、複数のキーワードについてレーダーチャートも交え、比較分析することが可能の画像
分析の実行結果。指定期間の間でそのキーワードが「バースト」したタイミングや話題分類、「評判」を確認できる。さらに競合比較ビューでは、複数のキーワードについてレーダーチャートも交え、比較分析することが可能
 今や、ブログや掲示板に書き込まれる情報は、立派なマーケティング情報でありプロモーションツールとなる。では、これらの情報を有効に活用するには、どのような方法があるだろうか。

 それには、オンラインを含むアンケート調査、独自にブログなどを調査・分析することもあるだろう。また、Google Analyticsでページビューや訪問動向を調べることもできる。kizasi.jpのようなサイトも利用できるだろう。しかし、アンケート調査や独自調査にはそれなりのコストがかかり、アンケートの場合は、回答者がその製品について聞かれているということを意識した回答になるため、本当の意味でユーザーの本音を聞くことが難しいという問題もある。Google Analyticsは、あくまで自サイトの訪問者に関する情報を分析するだけだ。kizasi.jpなどは、市場全体や世の中の話題を分析し、動向を知ることはできるが、自社商品やキャンペーンの評価などピンポイント情報へのドリルダウンに限界がある。

 これらの手法やツールの間を埋めてくれるサービスが存在する。NECビッグローブが提供する「感°Report(かんどれぽーと)」というSaaS型サービスがそれだ。「感°Report」は、特定キーワードがブログや掲示板でどの程度の頻度や件数で出現しているか、それがどのような内容か、どのような話題やキーワードとともに書き込まれているのか、まさにユーザーの本音や率直な意見といったことをグラフやレポートによって表示してくれる。キーワードはフリーワードの指定が可能で、商品名を指定すれば自社商品やサービスについての評価を分析できる。ベーシック版では過去4か月、スペシャル版では過去13か月分の分析が可能なので、季節的な動きやキャンペーンやCMの効果なども測定できる。

 複数キーワードを指定できるため、関連するキーワードや競合他社の製品名などを同時に指定して、ブログでの出現回数の推移をグラフで比較することも可能だ。比較キーワードは、ベーシック版では4語、スペシャル版では20語まで指定できる。これまで、ピンポイントで任意のキーワードを比較しようとしたら、ひたすら検索するか、独自にブログなどをクローリングして情報を分析しなければならなかった。「感°Report」ならばそれが簡単に行えるというわけだ。

 「感°Report」は、初期費用無料でベーシック版が月額39,900円(税込)、スペシャル版は月額126,000円(税込)。ベーシック版、スペシャル版には、年間契約などによるボリュームディスカウントも用意されている。

 分析の精度はどうだろうか。「感°Report」は、国内およそ55事業者のブログ記事、そして手作業でチューニングしている個人運営のブログ(いわゆるアルファブロガーのブログ)などから、100万記事/日を対象としている。この中にはスパムブログも含まれてしまうので、それらをフィルタリングで排除し、1日あたり70万件ほどの記事を分析しているそうだ。記事のフィルタリングと分析には、NECの研究所が開発したテキストマイニングの手法が取り入れられており、高い精度を誇るという。そして、分析結果のグラフ類は、画面に表示させるだけでなく、A4印刷用画面や、PowerPoint形式でダウンロードできるようになっている。PowerPoint形式のグラフは、そのまま社内の報告書に利用してもよいが、スライドへの加工や編集も容易だ。上級者向けにはCSV形式で分析データをダウンロードすることもできる。CSV形式のデータは、プログラムなどでの加工や利用が簡単になるので、さらに細かい分析や統計をとりたい場合に有効だ。

 「感°Report」で特筆すべき機能は、分析対象となった個別のブログページへのドリルダウンが可能なことだ。指定した話題を取り上げているブログの件数やおおまかな内容はグラフで見ることができるが、実際どんなブログに書かれているのか、「原文を見る」機能によって文章全体を確認することができる。「原文を見る」機能で表示されるブログは更新の新しいものから順に表示される。

 このように「感°Report」では、任意のキーワードがブログなどでどのように評価されているのかについて、さまざまな角度から分析できる。ECサイトやネットワークサービスについての評判やクチコミを調査・分析するツールとして有用と思えるが、実際のユーザーはECサイトやポータルサイトだけでなく、大企業を含むメーカーも多いという。食品関係、化粧品、日用品の製造メーカーが実際の商品開発や商品の改良、キャンペーンの効果測定、PRツールとしてこの「感°Report」を活用している。

 ある企業では、「感°Report」が抽出したブログへのリンクを「市場のユーザーの生の声」として商品の紹介ページに表示させているという。メーカーがWebサイトに用意したコンテンツではなく、そのリンクから実際のブログサイトに飛んで、その書き込みや評価が確認できる。このようなページを手作業で作ることは可能だが、メーカー側(当事者)が抽出、整理することで情報の信頼性に影響が出る可能性がある。「感°Report」を利用すれば、ネガティブな評価をしているブログもリストされてしまう可能性があるが、ユーザーにしてみれば、まさに「生の声」として逆にポジティブ情報への信頼性や説得力が増す効果が期待できる。

 また、ある広告代理店では、キャンペーンやイベントの効果測定に「感°Report」を利用しているという。特に、サービスがSaaSで提供されるため、単発または不定期のイベントなどの前後の調査・分析利用も、無駄なコストをかけずに行うことができ、さまざまなクライアントに適用できるというわけだ。選挙で候補者の評判を分析したり、選挙戦略をたてるために使われた実績もある。

 高度な分析とSaaS形式のウェブサービスのメリットを最大限に活用する「感°Report」は、さしずめ、Google Analyticsとkizasi.jpを掛け合わせたものといえそうだ。次世代の商品戦略やPRを考えている企業は、利用を検討する価値はあるだろう。
《中尾真二》
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