日本レジストリサービス、“ドメイン名”に関する2009年5大ニュースを発表
ドメインネームニュース担当者が大きな話題5つをセレクトしたとのことで、内訳は『IDN ccTLDの導入プロセスが開始』『「.jp」が世界で最も安全なccTLDと評価される』『DNSのセキュリティ向上を図る「DNSSEC」導入が世界的潮流に』『次世代のDNSサーバソフトウェア「BIND 10」開発開始』『ICANNと米国政府の関係が新たな段階に』となっている。
「IDN ccTLD」については、日本語(漢字、ひらがな、カタカナ)などもドメイン名に使用できるようになるため、大きな話題となった。現在も関連する議論や作業がICANNにおいて進められている。日本では、9月25日に「.日本」のレジストリ公募・選定を行う日本インターネットドメイン名協議会が設立された。
次に、コンピュータセキュリティ会社のマカフィーが「危険なWebサイトの世界分布」という調査報告書を12月2日に発表。その中で、日本を表す「.jp」が最も安全な国別ドメインという結果が出た。危険度の低い国別ドメイン順は「.jp(日本)」「.ie(アイルランド)」「.hr(クロアチア)」、危険度の高い国別ドメイン順は「.cm(カメルーン)」「.cn(中国)」「.ws(サモア)」となった。
3つめの「DNSSEC」は、DNSの応答に公開鍵暗号方式による署名を付加することで、応答を受け取った側が正しい内容であるかどうかを検証できる仕組み。DNSSECの普及のためには、DNSを提供する側と利用する側の双方が対応しなければならないため、多くのDNS関係者がそれぞれの立場でDNSSECへの対応を進めていく必要があるという。「.gov」「.se」「.pr」などすでにDNSSECを導入済みのTLDがいくつかあり、「.com」「.net」「.cn」といった大規模なTLDも導入を表明済みだ。JPRSは、「.jp」に2010年中のDNSSECの導入を目指すとともに、日本国内におけるDNSSECの導入・普及を積極的に支援してしていくとのこと。
4つめの次世代のDNSサーバソフトウェアである「BIND 10」だが、2009年4月22日に開発元のISCから開発開始がアナウンスされた。現在のバージョンは1999年に開発が開始された「BIND 9」で、より安全・柔軟な新バージョンが求められている。BIND 10の開発にはJPRSを始めとする世界各国のTLDレジストリが参画しており、特にJPRSでは開発資金の提供に加え、開発プロジェクトへの技術者の派遣を行うなど、開発への積極的な関与を行っている。BIND 10も従来のBINDと同様、オープンソースのフリーソフトウェアとして、ISCにより無償で公開される予定だ。
そして5つめだが、2009年9月30日にICANNは、米国政府との間で締結されてきた契約(JPA)を終結させ、米国政府の管理下から独立することを発表している。今後、米国政府は、政府諮問委員会の一員としてICANNをレビューしていくことになる。
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