NTTデータ、富士通など5社、「ディペンダブル・ソフトウェア・フォーラム」を発足
「ディペンダブル・ソフトウェア」(Dependable Software)とは、利用者が信頼・安心して利用できる、“頼りになるソフトウェア”を指す。可用性、信頼性、安全性、機密性、完全性、保守性といった複合的要件を満足させる必要があり、ソフトウェアのあるべき姿として注目されているものだ。米国、欧州、中国では高信頼なソフトウェア開発の応用研究に国家的な規模で戦略的に取り組んでいる。また、インドではディペンダブル・ソフトウェア等を実現するIT人材の育成に注力している。
日本においては従来、ソフトウェアを開発する企業ごとに研究を進めていたが、今回5社と1機関は、共同検討による迅速な対応手段の確立と、その成果のIT業界全体への普及展開を目指すことで合意し、DSFを発足させた。
DSFでは、こういった「障害を起こさないソフトウェア」の生成を実現するために、回避(故障や攻撃の発生を予防)、除去(故障の数や攻撃の程度を減少)、耐障害性(フォールトトレラント)という3つの観点から、実践的かつ系統的・論理的な構成技術と設計技術を確立させる研究開発活動を行うという。将来は、本活動による成果をIT業界へ普及・定着させ、ソフトウェアに起因するシステム障害の低減を目指す。
DSFにおける最初の取り組みとして、ディペンダブル・ソフトウェア実現の有力な手段である形式手法に着目し、具体的な検討活動を行うタスクフォースとして、「形式手法適用評価ワーキンググループ」(Formal Method Application WG、FMAWG)」を立ち上げるとのこと。形式手法とは、品質の高いソフトウェアを効率よく開発するために、数学を基盤とした矛盾のない仕様書を書いて、それが正しいかどうかを検証する手法のことだ。FMAWGは、形式手法の産業界への効果的な普及と定着を目指し、形式手法に関して実績およびノウハウを持つ企業・個人・団体による有益な議論と知見の共有を行い、共同で成果物を構築することを推進するという。適用事例や適用ノウハウの蓄積・公開も行う。以降は、進捗により適宜、新しいワーキンググループを立ち上げて研究を進める予定。DSFとしては2011年度末を目途に成果物を構築し、公開することを目指すとのこと。
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